サントリー・山村監督、困難乗り越え就任1年目でV導く「今後も自分らしくやっていく」

[ 2021年4月5日 00:31 ]

Vリーグ男子1部プレーオフ決勝   サントリー3―0パナソニック ( 2021年4月4日    千葉・船橋アリーナ )

<サントリー・パナソニック>就任1年目でチームを頂点に導いたサントリーの山村宏太監督
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 サントリーの山村宏太監督(40)は就任1年目ながらチームを14季ぶり8度目の優勝に導き「選手たちが勝たせてくれた。感謝の思いでいっぱい」と喜びをかみ締めた。

 サントリーでの現役時代に連覇を経験し、2017年の引退後にコーチを経て今季から監督に就任。1年目から険しい道のりを歩んできた。昨年12月、チームの選手とスタッフが新型コロナウイルスに感染。活動の一時停止を余儀なくされ「本当に大変だった。2週間の自宅待機で選手たちは体を動かすことができず、立て直すのに時間がかかった」。困難を乗り越え、コロナ下のシーズンで試行錯誤を重ねながらレギュラーシーズンを31勝3敗で1位通過した。

 指導では選手たちに寄り添ってきた。「現役が終わってからそんなにたってないので選手寄りの考えができることが武器」という。指導スタイルでは「今いる選手の強みを生かして勝つために必要なことは何か考えるかが大事」とし、試合で主導権を握るためのボールコントロールに力を入れてきた。

 決勝では海外から4季ぶりに復帰した日本代表のアタッカー柳田将洋(28)、ロシア代表のドミトリー・ムセルスキー(32)ら攻撃陣が強烈なスパイクを連発。今季から主将を務めるセッターの大宅真樹(25)はシーズンからチームをけん引し、この日もトスを散らしてリズムをつくった。今季を象徴する試合で締めくくり「決勝にふさわしい内容」と笑顔を見せた指揮官。「今後も自分らしくやっていくことを大事にしたい。自分も成長できるような、そんな監督でいたい」と語った。

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2021年4月4日のニュース