柔道世界選手権代表に古賀玄暉ら 第2代表選考で難航も

[ 2021年4月4日 19:05 ]

柔道全日本選抜体重別選手権最終日 ( 2021年4月4日    福岡国際センター )

男子60キロ級で優勝し、表彰台で感極まった表情を見せる古賀玄暉(左)。右は準優秀の竪山将(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 男子全7階級が争われた大会後に全日本柔道連盟(全柔連)の強化委員会が開かれ、6月の世界選手権(ブダペスト)の代表選手計9人が選出された。代表入りしたのは60キロ級の永山竜樹(24=了徳寺大職)ら東京五輪代表補欠選手全7人と、今大会を制した60キロ級の古賀玄暉(22=旭化成)、90キロ級で準決勝敗退だった村尾三四郎(20=東海大)。東京五輪代表7人は、選考の対象外となった。

 会議後、会見に臨んだ金野潤強化委員長は「19年以降の国内外大会を参考にしたが、(新型コロナウイルスの影響で)大会数が制限されている中、これまでと同様に総合的に判断した」と説明した。焦点となったのは第2代表を呼ばれる、2人分の出場枠。73キロ級で講道館杯を2連覇中の原田健士(ALSOK)、今大会の81キロ級を制し、昨年12月には体重無差別で争われる全日本選手権で3位に入った佐々木健志(ALSOK)を推す声もあったが、古賀と村尾が選出された。

 井上康生監督は、第2代表については規定上、将来性なども考慮して選考すると明記されていると強調。その上で、特に今大会で進境著しい活躍を見せた佐々木について「強さを維持しつつ、課題にしていた安定感が増せば、24年(パリ五輪)も十分狙っていける選手。今後も期待したい」と苦しい胸の内を明かした。

 ▽柔道世界選手権代表選手(男子個人戦)
◆60キロ級 永山竜樹(了徳寺大職)、古賀玄暉(旭化成)
◆66キロ級 丸山城志郎(ミキハウス)
◆73キロ級 橋本壮市(パーク24)
◆81キロ級 藤原崇太郎(旭化成)
◆90キロ級 長沢憲大(パーク24)、村尾三四郎(東海大)
◆100キロ級 飯田健太郎(旭化成)
◆100キロ超級 影浦心(日本中央競馬会)

続きを表示

2021年4月4日のニュース