パラ・パワーリフティング 坂元智香が日本新 無観客試合で夫来られず「少し寂しかった」

[ 2020年10月3日 17:35 ]

パラ・パワーリフティングチャレンジカップ京都第1日 ( 2020年10月3日    京都・サンアビリティーズ城陽 )

日本新記録と東京パラ出場標準記録を突破し、ガッツポーズを見せる坂元智香(提供:日本パラ・パワーリフティング連盟)
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 女子79キロ級の坂元智香(38=メディケアアライアンスあおぞら病院)が79キロの日本新記録で制した。東京パラリンピック出場標準記録もクリアし、来夏の大舞台へ一歩前進した。男子49キロ級では、54キロ級で16年リオデジャネイロ・パラリンピックに出場した西崎哲男(43=乃村工芸社)が138キロで日本記録を更新し、優勝した。

 坂元の豪快な高笑いが、試合会場に響き渡った。「正直ビックリしてます。まさかここまでやれるとは思ってませんでした」。今年2月の全日本以来、約8カ月ぶりの国内公式大会となる。1回目で70キロ、2回目で74キロを挙げ、最終試技では東京パラリンピック出場標準記録となる77キロを成功。自身が持っていた75キロの日本記録も塗り替え、特別試技で79キロをマークした。

 新型コロナウイルス感染防止対策のため、大会は無観客で実施。1試技ごとにバーベルの持ち手や台などを消毒し、アップ場も人数制限が設けられた。いつもは夫が会場に応援に来てくれ、それが心の支えになっていたそうだが「少し寂しかったです」と照れ笑い。それでも「試技が始まれば集中してできました」と精神面での強さも見せた。

 男子の西崎は特別試技まで含めた全4試技で、文句なしのパーフェクトで大会を終えた。昨年東京パラへの出場の可能性を増やすため、54キロから49キロに階級変更。「東京は49キロで出場を狙いたい。来年の開催を信じて日々トレーニングをしていきたい」と意気込んだ。

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2020年10月3日のニュース