Bリーグ開幕 3連覇狙うA東京、感謝の快勝発進「通常どおりできることがうれしい」

[ 2020年10月3日 05:30 ]

Bリーグ第1節 第1日 ( 2020年10月2日 )

第1クオーター、シュートを放つA東京・竹内
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 20~21年シーズンが2日に開幕し、B1(1部)は3連覇を狙うA東京がホームで川崎を85―79で破り、白星発進した。2連覇して迎えた昨季は新型コロナウイルスの感染拡大により3月で打ち切り。昨季までの3地区制から2地区制となった今季、同じ東地区となったライバル川崎を初戦で叩き、好スタートを切った。

 ホームのファンが打ち鳴らすメガホンとハリセンの音が大声援代わりだった。「Bリーグが通常どおりできることがうれしいし、ファンが来てくれたことに感謝したい」。A東京の安藤主将は、1席ずつ空けての着席ながら1311人が詰めかけた場内に訴えた。

 昨季は東地区首位にいながら無念の打ち切り。3連覇は幻となった。8月には昨季MVPの田中ら3選手が陽性反応を示し、チームは2週間活動を休止。来日後の隔離などでジョーンズとトーマスの両外国人も開幕に合流できなかった。それでも「危機感を感じて力を発揮できたところがあった」(安藤)と厳しくプレスをかける守備で川崎の得点力を封じ、第3Qには安藤主将自ら速攻や3点シュートで突き放した。

 今季は全チームに2週間に一度のPCR検査を実施。入場時にサーモグラフィーで検温を行うなど入念なコロナ対策も欠かせない。それでも「長い間試合してなかったので、いつも以上にエキサイトしていた」と安藤。ファンの熱気も変わらない中、“王者”が3年越しの3連覇達成へ走りだした。

 《川崎、東地区初戦黒星》川崎は昨季1強状態だった中地区から、2地区制変更に伴い、A東京、宇都宮、千葉がいる激戦の東地区に入った今季の初戦を落とした。日本代表候補のファジーカスが19得点11リバウンド、藤井と辻の両ガードがそれぞれ21得点、15得点をマークしたが、A東京の厳しい守備にわずか6点にとどまった第2Qが最後まで響いた。辻は「リズムに乗れなかった」と悔やんだ。

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