女子1500M 田中希実、ぶっちぎり初女王「堂々とした走り」で2位に5秒差

[ 2020年10月3日 05:30 ]

陸上・日本選手権第2日 ( 2020年10月2日    新潟市・デンカビッグスワンスタジアム )

女子1500メートル決勝、独走で優勝した田中希実
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 女子1500メートルは、この種目と3000メートルで今季日本記録を出している田中希実(21=豊田自動織機TC)がぶっちぎりで初優勝した。「堂々とした走りで勝つことが自信になると思った」と、早めの残り900メートルでスパート。独走となってもペースは落とさず、ラスト1周でもう1段ギアを上げ、2位に5秒差をつけた。

 このレースの4時間前には800メートル予選を全体トップで通過。驚くことに、空き時間で大学の勉強をしていた。関係者がツイッターに、課題とスマホを手にする姿を「オンライン授業らしい」と投稿。同志社大スポーツ健康科学部に通う“らしさ”が表れた。

 「メモを取ることで1500メートル決勝の不安を忘れさせてくれた」。30分ほど“文武両道”を実践して立った頂点。既に5000メートルで東京五輪の参加標準記録を突破している21歳は、あと何種目で代表争いに名乗りを上げるか注目だ。

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2020年10月3日のニュース