田中希実 女子800で負けて強しの4位 計算通りの出遅れからまたロングスパート

[ 2020年10月3日 17:10 ]

陸上 日本選手権最終日 ( 2020年10月3日    新潟市・デンカビッグスワンスタジアム )

<陸上日本選手権最終日>女子800メートルで優勝した川田朱夏(右端)と4位の田中希実(右から2人目)
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 中長距離の新星、田中希実(21=豊田自動織機TC)がまた度肝を抜くレースをした。女子800メートル決勝は、スタート直後、1人だけポツンと大きく集団から離された。「異変か?」、「故障か?」、「計算なのか?」。どよめきが場内に起きた。

 向正面では前と10メートル近く差があった。しかし、徐々に詰め、300メートルすぎでついにエンジンがかかる。

 前日の1500メートル決勝は、残り900メートルからのロングスパートでぶっちぎりの優勝をしていた。常識破りの戦術を見せた前夜を彷彿(ほうふつ)させる走りで、500メートルほどでトップに立ち、先頭を譲らずに最終コーナーを抜けた。しかし、直線で3人にかわされ4位。2分4秒76。昨年の卜部蘭に続く史上9人目(10度目)の女子800メートル&1500メートルの2冠はならなかった。

 「いつも800メートルのときは勝手が分からず、最初の100メートルでみなさんの速いペースにつくと動きが硬くなると、予選でも感じていた。最初の100メートルは自分のペースで行こうと思った」

 レース後は、計画通りに出遅れたと明かした。どんなレースをするのか、予測不能。大胆な戦術は見る人を引き込む。それでいて速い。魅力的な逸材が現れた。

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