【山神孝志の目】洗練されていた御所実の組織ディフェンス

[ 2020年1月6日 05:30 ]

第99回全国高校ラグビー 第6日   御所実26―7常翔学園 ( 2020年1月5日    東大阪市・花園ラグビー場 )

後半、鉄壁の防御で常翔学園・吉本の突破を許さない御所実・石岡(撮影・大森 寛明)
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 御所実の守備は洗練されていた。常翔学園にノックオンが目立ったのは、タックルに入った後、サポートに入る2人目の選手が、ボールにうまく手を入れていたからだ。細かい技術まで追求して、ミスを誘っていた。

 タックルは成功する場合も失敗する場合もある。それぞれのケースに対して、2人目がどう動くのか。チームとして意思統一ができているように感じた。

 1人1人のタックルの質も高く、戻りも早い。スペースもすぐに埋めてしまう。組織ディフェンスは、竹田監督の指導力がなせる業だろう。

 常翔学園は後半に1トライを返したとはいえ、プロップ為房、フッカー山本、No・8知念の3人に攻撃を頼りすぎた感が否めない。序盤はチームとして崩そうという形ができていたが、点差が開くにつれて単調になった。両者の実力は高く、逆の結果になった可能性もあるだけに、残念だった。(男子15人制日本代表強化副委員長、クボタ、同大元監督)

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2020年1月6日のニュース