【五輪代表】柔道 男子軽量級の争いし烈! 60キロ級高藤VS永山 66キロ級一二三VS丸山

[ 2020年1月6日 05:30 ]

東京五輪あと200日 代表争い大詰め

代表の座を争う66キロ級の阿部
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 6日は東京五輪開幕200日前。選考会での成績や世界ランキングを決めるポイントの獲得など、各競技で繰り広げられた長く厳しい代表争いもいよいよ大詰め。この冬でほぼ決着を迎える注目競技の選考状況と展望を担当記者に聞いた。(スポーツ部専門委員・中出 健太郎)

 【柔道】男女計14階級で代表内定は女子78キロ超級の素根のみ。2月のグランドスラム(GS)2大会後、2月27日の強化委員会で3分の2以上が賛成すれば内定。決まらない階級は4月の選抜体重別選手権まで持ち越し

 ――昨年の代表内定が素根だけとは想定外ではないのか。
 阿部令記者 世界選手権とGS大阪での優勝が条件でしたが、五輪シーズンを前に海外勢が激しく追い上げてきた印象です。有力視されていた大野の負傷欠場もありました。

 ――次の内定は2月のGSパリ大会(8、9日)とGSデュッセルドルフ大会(21~23日)後になる。
 阿部 男子は73キロ級の大野、100キロ級のウルフ、100キロ超級の原沢が決まる可能性が高い。2番手との差が開いています。女子は48キロ級の渡名喜が2月に勝てば決まりそうで、52キロ級の阿部詩もすんなりでしょう。57キロ級の芳田と63キロ級の田代は日本人に負けてはいますが、やはり世界での実績が違う。昨年は不振だった70キロ級の新井も他の選手とは差があります。

 ――男子軽量級の代表争いが面白い。
 阿部 60キロ級は高藤の方が世界で結果を残しています。永山が2月に明確な形で勝たないと、高藤に決まってしまう。66キロ級は丸山が2月に勝てば決まりと言われていますが、阿部一二三も世界選手権2連覇の勢いは落ちたとはいえ、11月のGS大阪では意地を見せており、ほぼ互角とみています。どちらが五輪に出ても金が計算できる選手なので、最後まで競わせて決めるのではないでしょうか。

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