【岡崎真の目】羽生、逆転へ見せた攻めの姿勢 2人とも完璧な演技をしたらどうなるのか

[ 2019年12月8日 09:43 ]

フィギュアスケートGPファイナル最終日 ( 2019年12月7日    イタリア・トリノ )

男子フリー、演技をする羽生(撮影・小海途 良幹)
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 SPで失敗しているだけに、羽生は「今日こそは」という強い気持ちで臨んだはずだ。冒頭の4回転ループとルッツは素晴らしく、攻めの気持ちが十分に伝わってきた。ただ、全体的にはジャンプで少し頭が前に下がり気味で、いつものようにスパーンと行く流れが少なかったように見えた。

 理想的なのは氷面に対して体が垂直に立っていることで、一番バランスがいい。前に倒れたり右に傾いたりしても着氷につなげやすくはあるが、詰まりやすくなったり流れが出にくくなる。もちろんGOE(出来栄え評価)でマイナスになるようなものではなく、あくまでも羽生のベストの出来と比較した場合の話だが、そういう感じのジャンプが多かった分、チェンに比べるとGOEの加点が少なかったのかもしれない。

 さらに言えば、つなぎの部分が少し易しい感じになっていたようにも感じられた。SPで差をつけられていたのでジャンプに集中せざるを得なかったのかもしれないが、その辺りも少し気になった。

 一方のチェンの演技は完璧だった。元々修正能力が高く、苦手にしていたトリプルアクセルが安定したことでさらに厚みが増した。3月の世界選手権に続いてまた羽生が敗れたが、いずれも羽生の方がミスをした結果なので、2人とも完璧演技をした時にどういう勝負になるのか。次の対決に注目したい。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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