石川遼 プレーオフ制し今季ツアー3勝目 史上最年少で生涯獲得賞金10億円突破

[ 2019年12月8日 15:52 ]

<ゴルフ日本シリーズJT杯・最終日>優勝トロフィーを手に笑顔を見せる石川遼(撮影・西尾 大助)
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 男子ゴルフの今季最終戦、日本シリーズJTカップ(賞金総額1億3000万円、優勝賞金4000万円)は8日、東京都稲城市の東京よみうりカントリークラブ(7023ヤード、パー70)で晴天下、最終の第4ラウンドを行った。

 首位に2打差の5位からスタートした石川遼(28=CASIO)が7バーディー、3ボギーの66をマークし、通算8アンダーの首位で並んだブラッド・ケネディー(45=オーストラリア)とのプレーオフを3ホール目で制して8月の長嶋茂雄インビテーショナル・セガサミーカップに続く今季ツアー3勝目、ツアー通算17勝目を挙げた。この優勝で石川は優勝賞金4000万円を手にし、史上最年少28歳82日での生涯獲得賞金10億円突破を果たした。

 石川は16番からの連続バーディーで首位を走る今平に並び、今平が最終18番パー(227ヤード)でダブルボギーを叩いたために単独首位に浮上。2位ケネディーに1打差で迎えた最終18番では第1打をグリーン右のラフに打ち込み、ボギーを叩き、勝負は18番を舞台にしたプレーオフに持ち込まれた。

 【プレーオフ1ホール目】
 右手前のピンに対して先に第1打を打ったケネディーがグリーン手前のラフに置いてパーを拾ったのに対して、石川はグリーン右のバンカーに打ち込み、大きなピンチを迎えたが、これを1メートルに寄せてパーをセーブした。

 【プレーオフ2ホール目】
 第1打はケネディーがグリーン左手前のラフ、石川はグリーン右のラフ。第2打はケネディーがピン手前1メートル。石川はピン右奥80センチ。ケネディー、石川ともにこれをカップの真ん中から沈めてパーをセーブした。

 【プレーオフ3ホール目】カップを右手前から右奥に切り替え。第1打はケネディーがピン左手前18メートル、石川はピン手前2・5メートル。ケネディーがファーストパットを2メートルショートしたのに対して石川はこのバーディーパットを沈めて優勝。両手を高々と挙げた。

 ▼石川遼 この18番で最後バーディーで優勝できたのは一生の思い出です。ずっと最後のバックナインいい感じでパッティングが打ててたんで。3回連続でこのホール(18番)を右に外すバカがどこにいるんだと思いましたけど(笑い)。最後の最後までこんな寒い中、応援してくださったみなさんのおかげです。来年はオリンピックもありますし、この優勝に満足することなくもっともっと強くなりたいと思います。

 
 首位に2打差の5位からスタートした賞金ランク首位・今平周吾(27=フリー)は17番まで5バーディー、ノーボギーの完璧なゴルフで首位を走っていたが、最終18番パー3でピン奥80センチを3パットしてダブルボギーを叩き、今季3勝目を目前に通算7アンダーの3位まで転落した。それでも逆転賞金王へ今大会の優勝が絶対条件だった賞金ランク2位ショーン・ノリス(37=南アフリカ)が通算5アンダーの4位に終わったため史上5人目の2年連続賞金王が決まった。

 ▼今平周吾 最終ホールまでトップだったんですけど、最終ホールでダブルボギーでちょっと悔しいですね。ちょっと強めに行ったのが左に切れちゃいました。プレーオフも考えたんですけど、決めたい気持ちが強かったです。賞金王になれたのは凄くうれしいんですけど、勝利数が少ないのが悔しいですね。来年は3勝を目指します。

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