紀平梨花、昼寝失敗響いた6位 フリーへ「何とか巻き返したい」

[ 2019年12月7日 05:32 ]

フィギュアスケート・GPファイナル第2日 ( 2019年12月6日    イタリア・トリノ )

<グランプリファイナル第2日>女子SP、演技を終え浜田コーチ(右)に出迎えられる紀平梨花(撮影・小海途 良幹)
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 女子ショートプログラム(SP)で連覇を目指す紀平梨花(関大KFSC)は70・71点で最下位の6位発進と出遅れた。

 17歳にとっての強敵はロシア勢ではなく、自らの中に存在した。「お昼の時点で緊張して、その時の疲れがきていた。ちゃんと足がしまらない感覚があった」。トリプルアクセルを完璧に決められずに出来栄えで減点され、3回転フリップ―3回トーループはトーループで転倒。自己ベストの83・97点に遠く及ばなかった。

 この日の公式練習を終えたのが午前10時15分で、女子SPのスタートは9時間35分後の午後7時50分。「すごい時間があいていて、(朝の練習を)復習していて色々と考えていると緊張した」。試合に向けて体力を回復させるはずの昼寝も、巡る思考と時差ぼけから「ぐっすり寝られたというより、目をつぶっていただけ」と言う。疲れを残し、本番直前のウオーミングアップから体の変調を感じていた。

 世界新の85・45点で首位発進したコストルナヤ(ロシア)とは14・74点の大差がついた。連覇へ厳しい状況に立たされ、7日(日本時間8日)のフリーに臨む。4回転サルコー投入は「あした(7日)の練習によって入れるか入れないか決める」とし、「何とか巻き返したい」と懸命に前を向いた。

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