星野、単独首位発進!優勝&賞品ベンツ獲り意欲「もらったら運転しまくります」

[ 2019年12月6日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ第1日 ( 2019年12月5日    東京都 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )

18番、ティーショットを放つ星野(撮影・沢田 明徳)
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 今季最終戦が開幕し、星野陸也(23=フリー)が7バーディー、2ボギーの65をマークして単独首位発進した。現在、9部門の成績の総合ポイントで争うメルセデス・ベンツトータルポイントランキングで1ポイント差の2位。1位に贈られる高級車・ベンツSクラスをゲットするためにも、今季2勝目を狙う。賞金ランキング首位の今平周吾(27=フリー)は67で回り、首位と2打差の4位につけた。

 名物の難関ホール・最終18番パー3でボギー。だが、約1カ月ぶりの好感触に星野の表情は明るい。7バーディーを奪って、単独首位の好スタート。「久々にいいゴルフだった。最後はボギーを叩くだろうと思っていたので、先にバーディーを取れていて良かったです」と笑った。

 アイアンショット、パットが好調。出だしの1番パー4で120ヤードの第2打をピンそば2メートルに寄せると、2番パー3では「奥はダメ」とティーショットをきっちりとピン手前7メートルに運んで連続バーディーを奪った。フェアウエーキープは4ホールだけだが、2打目以降でスコアを伸ばした。

 3週前の三井住友VISA太平洋マスターズを首痛で欠場。終盤戦でのケガに「凄く悔しかった」と振り返る。はやる気持ちを抑え、普段は試合期間中も欠かさないトレーニングを行わずケアに専念。練習量も落として回復を待った。今大会前に本来の体調に戻り「自分をセーブできた。いい経験になった」とうなずいた。

 現在の賞金ランクは11位だが、メルセデス・ベンツトータルポイントランキングでは2位につける。同1位の今平とはわずか1ポイント差。1位には高級車のベンツSクラスが贈られるとあって、23歳は「欲しいですよね。もらったら運転しまくります」と目を輝かせる。もちろん、最重要課題は今季2勝目。優勝となれば、自身初の年間獲得賞金1億円も突破する。「まずは優勝を目指して。しっかり自分のゴルフをして、ポイントもついてきてくれたら」。優勝&ベンツをゲットし、有終の美を飾る。

 ◆星野 陸也(ほしの・りくや)1996年(平8)5月12日生まれ、茨城県笠間市出身の23歳。父の勧めで6歳からゴルフを始める。水城高では2、3年時に関東ジュニア連覇。日大に進学も16年6月に中退し、同年8月のQT挑戦を機にプロ転向。18年にフジサンケイ・クラシックで初勝利。今年のダンロップ・スリクソン福島オープンで2勝目を挙げた。石川遼と幼少期から親交があり、合宿を共にするなど兄貴分と慕う。1メートル86、76キロ。

 ▽メルセデス・ベンツトータルポイントランキング 賞金ランキングとは別に主要スタッツ9部門(パーキープ率、パーオン率、バーディー率、イーグル率、ドライビングディスタンス、フェアウエーキープ率、サンドセーブ率、平均パット率、平均ストローク)をポイント化して選手の総合力を測るもの。99年から実施されているが、今季からJGTOとメルセデス・ベンツ日本がオフィシャルパートナー契約を締結。「メルセデス・ベンツ」の冠が設定され、1位の選手にはメルセデス・ベンツSクラスと賞金100万円が贈呈される。

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