貴景勝 大関復帰王手!2敗堅首、謙信魂背負い“戦国の秋”いざ参る

[ 2019年9月19日 05:30 ]

大相撲秋場所11日目 ( 2019年9月18日    両国国技館 )

栃ノ心(中央)を送り倒しで破る貴景勝。左は行司の式守伊之助(撮影・郡司 修)
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 貴景勝が大関復帰に王手をかけた。トップで並んでいた優勝経験者の朝乃山、御嶽海が次々と敗れる中、栃ノ心との接戦を制して2敗を死守。9勝目を挙げて、1場所での大関返り咲きまで“マジック1”となった。平幕・明生も2敗を守った。

 右手で握ったまわしの結び目が、貴景勝の命綱となった。密着状態から栃ノ心にバランスを崩されそうになったが、右手で結び目をがっちりつかんで、踏ん張った。そこから後ろに回り込んで勝負をつけた。「どの体勢になっても自分が攻めていこうと思った。体と頭が一致してくれたのが良かった」。得意の突き押しは展開できなかったが、反応良くピンチを乗り切った。

 ケガから復帰した今場所は新たな“戦闘服”で出陣している。新調した黒の染め抜きの着物に「尊敬している。近づけるようになりたい」という戦国武将、上杉謙信の軍旗を配置した。竜と日の丸の扇子もデザインされており「気が引き締まる」と話した。

 さらに、これまで朝稽古後は、ちゃんこなどを食べて調整し取組に臨んでいたが、今場所は違う。「動物が狩りをする時は腹が減っている時だから」。低血糖を避けるためにバナナは食べるが、決戦前は腹を減らした状態にして闘争本能を高めている。戦国武将の魂に、野生動物の“ルーティン”をまねて、目の前の敵と対峙(たいじ)している。

 12日目の妙義龍戦に勝てば10勝で、大関復帰が決まる。過去に6度、1場所で復帰を果たした力士のうち、過去最速は76年名古屋場所13日目に決めた三重ノ海。これを更新する。さらに、史上初となる、大関復帰場所での優勝も見えてきた。「終盤戦が始まった日。まだ早い段階。力出し切った後に結果が待っている」。邪念を捨てる心の持ち方が最後までぶれることはない。

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