荒磯親方 地元・茨城のファンの前であいさつ 大声援浴びる

[ 2019年4月14日 16:41 ]

地元茨城県での春巡業でファンに感謝の言葉を伝える稀勢の里iPhoneから送信
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 初場所で引退した元横綱・稀勢の里の荒磯親方(32)が14日、茨城県常陸大宮市で行わた春巡業に参加し、地元ファンの前であいさつした。幕内の取組が始まる前にスーツ姿で登場。「稀勢の里~」「背広、似合っているぞ」などの大声援を浴びながら土俵に上がり、「1月で引退して荒磯を襲名しました。17年間、大変お世話になりました。特に茨城の方にはたくさんの応援をいただき、本当に力になりました。おかげで横綱に昇進することもできました。これからは後進の指導にあたり、みなさんに愛されるような横綱、大関を育てられるように、一生懸命頑張ります」と感謝の言葉と親方としての抱負を述べた。

 勧進元(興行主)は横綱土俵入りを望んでいたが、地元とはいえ特定の場所だけで実施するのは厳しいという理由から実施は見送られた。荒磯親方は「それ(土俵入り)はかなわなかったが、呼んでもらえたのはありがたいこと。久しぶりの土俵で気持ち良かった」と日本相撲協会の計らいに感謝した。

 来月から新元号「令和」となるが、そこまで現役を続けたかったという未練などはない。「きっぱり、さっぱりした。新しい時代に、新しい関取に託すという気持ち」と日本相撲協会の一員として現役の後押しに徹していく考えだ。

 春場所前は弟弟子の高安の稽古相手を務めた。夏場所(5月12日初日、両国国技館)に向けても同様に胸を出すつもりだ。「場所前に(高安との稽古が)できるように鍛えている。四股、すり足、若い衆に胸を出して、状態を上げている」と体づくりに余念がない。稽古場ではしばらく、まわし姿で指導を続けていく。

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2019年4月14日のニュース