張本「メダル獲る」フォア不安もバックを100%に

[ 2019年4月14日 05:30 ]

鋭いスマッシュを見せる張本(撮影・大塚 徹)
Photo By スポニチ

 卓球の世界選手権(21日開幕、ハンガリー・ブダペスト)の日本代表が13日、都内で練習を公開。世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)は右手薬指に不安を抱え、「思ったような調整はできないと思うけど、その中でいいプレーをしたい」と声を絞り出した。

 3月末から患部に痛みを感じ、7日のアジア杯では試合中に治療を要求するほど悪化。診察結果は「腱しょう炎」で骨には異常がなかったが、フォアハンドの強打には「痛みが出るかも」と言う。これまで世界選手権の目標を「金メダル」と公言してきたが、この日は「メダルを獲りたい」と色に言及しなかった。

 代表でトップの57キロの握力が、故障につながった可能性が高い。患部にはマッサージやアイシングに加え、炎症を抑える注射も。アジア杯後は休養し、本格的な練習再開は前日(12日)で「まだモチベーションは上がってきていない」と吐露する。混合ダブルスを回避しシングルスとダブルスの2種目に出場。男子シングルスでメダルを獲得なら、79年金メダルの小野誠治以来40年ぶり、15歳での表彰台は史上最年少となる。「最悪フォアハンドが打てなくても、バックハンドを100%に仕上げられれば」。非情のカウントダウンが進む中、懸命の調整を続ける。

続きを表示

2019年4月14日のニュース