東京五輪“予行”金だ!体操世界選手権使用器具 20年も“継続”の可能性

[ 2018年10月29日 05:30 ]

村上茉愛の床運動
Photo By 共同

今大会で使用されている中国メーカー「泰山(タイシャン)」の器具が、20年東京五輪でも使用される可能性があることが分かった。「泰山」か、日本の「セノー」&欧州メーカーの共同提供プランが出ており、年内には決定する。今大会の床には白井健三(22=日体大)らが大苦戦。29日の男子団体総合決勝を含め好演技を披露し、好イメージを植え付ける。

 世界のライバルとの争いに加え、今大会はもう1つの意味を持つかもしれない。中国メーカー「泰山」の器具が、20年東京五輪でも使用される可能性が浮上。「セノー」&欧州メーカーの共同提供との“一騎打ち”で、年内には五輪組織委員会が決定し、国際連盟(FIG)が承認する流れとなる。

 12年ロンドン五輪はフランスのメーカー、16年リオデジャネイロ五輪はフランスとドイツのメーカーが共同で提供。東京で「泰山」が有力候補に挙がる背景には、器具の価格がある。全ての器具を揃えても「泰山」は400〜500万円程度とされ、「他のメーカーと比べても格段に安い」と関係者。五輪予算の削減というよりは、器具が高価なことも原因で競技普及が遅れている、アフリカなどの地域へのアピールの意味合いが強いとみられる。

 日本勢にとって、特に影響が大きいのが床運動だ。これまで海外の器具を克服してきた白井ですら、反発力が弱い「泰山」の床に大苦戦。「最初に床に立った時は、開いた口がふさがらなかった。これでやるのか、と。“これは命に関わる器具だ”と思った」と話していたほど。これまで高いDスコアを信条としてきたが、25日の予選では難度を落とさざるを得なかった。既にバネが改良され、来年以降は今よりも反発を得られる仕様になるが、現状は相性が悪いイメージが残る。

 今日29日の男子団体総合決勝は、表彰台に上がれば20年東京五輪の自力出場枠第1号となる大一番。30日の女子団体総合、その後は個人総合、種目別決勝と続く。「泰山」使用の可能性があるTOKYOも見据え、好演技を積み重ねる。

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