大坂 世界1位ハレプ一蹴!怒とうの9ゲーム連取 初V王手だ

[ 2018年3月18日 05:30 ]

テニス BNPパリバ・オープン ( 2018年3月16日    米カリフォルニア州インディアンウェルズ )

テニスBNPパリバ・オープン女子シングルス準決勝 世界ランク1位のハレプを相手に粘り強く戦う大坂(AP)
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 女子シングルス準決勝で、世界ランキング44位の大坂なおみ(20=日清食品)が世界No・1を一蹴した。第1シードで世界1位のシモナ・ハレプ(26=ルーマニア)に第1セット途中から9ゲームを連取。6―3、6―0のわずか64分で撃破した。日本女子で世界1位に勝ったのは伊達公子以来、2人目。16年東レ・パンパシフィック・オープン以来2度目の決勝進出を果たし、初優勝を懸けて18日(日本時間19日)の決勝では世界19位のダリア・カサキナ(20=ロシア)と対戦する。

 知らない人が見たらどちらが1位か分からなかっただろう。テニスでは6―0のスコアを食べものになぞらえて「ベーグル」と表現する。大阪生まれの大坂なおみ。第2セットは世界1位相手に、たこ焼きではなくベーグルを焼いてみせた。

 「安定して戦うことを心掛けた。決勝に進めてうれしいし、チームも喜んでいる」。勝利の瞬間、金星に大喜びするよりホッとしたように息をついた。第1セットを先取した後のインターバルでも、そんな非凡さをのぞかせていた。過去3戦全敗だったハレプからリードを奪ったのにベンチに戻ると不満げな表情。サーシャ・バイン・コーチから「世界1位からセットを取ったのにどうしてそんな顔してるんだ」と声を掛けられ、「コートではネガティブになるな」と送り出された。

 第1セットの第7ゲーム途中までは凡ミスの数が11―5と相手を大きく上回っていた。しかし第1セット終了時は13―12。試合通算では20―27と精度を増していった。守備力の高いハレプに対し、ベースライン際の高い位置を保って左右にボールを打ち分け、浅く返ってくればすかさずコートの中へ。ブレークした第1セットの第8ゲーム、2度目のジュースからコートの中に入って決めたバックのボレーは練習で繰り返したパターン。大坂の勢いを象徴するようなダイナミックな得点だった。

 セリーナ・ウィリアムズ(米国)やビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)らNo・1選手のヒッティングパートナーを長年務め、これまた1位経験者のウォズニアッキ(デンマーク)のアシスタントコーチだったバイン氏を昨年末から陣営に迎え、No・1の“DNA”を教え込まれてきた。

 これで40位が最高だった世界ランキングは20位台まで急浮上することも決まった。決勝では元世界1位のV・ウィリアムズ(米国)を破って勝ち上がってきたカサキナとの20歳対決になる。大坂は「自分にプレッシャーをかけすぎないようにしたい。私とは違うタイプだし、面白い試合になる。新しい世代の2人でいい戦いをしたい」と新たな時代の幕開けを誓った。

 ◆大坂 なおみ(おおさか・なおみ)1997年(平9)10月16日生まれ、大阪市出身の20歳。姉・まりの影響でテニスを始めた3歳の時に家族で米国に移住した。13年にプロに転向。16年10月に日本勢初となるWTA最優秀新人賞を受賞した。世界ランキングの最高位は40位。好きな音楽はJポップとKポップ。1メートル80、69キロ。

 ▽WTA(女子テニス協会)ツアーの仕組み 国際テニス連盟(ITF)管轄の4大大会を頂点として、WTAの「プレミア・マンダトリー」(年間4大会)「プレミア5」(5大会)「プレミア」(12大会)「インターナショナル」(31大会)でピラミッドを構成。下部大会としてWTA125KとITFサーキットがある。今大会は「プレミア・マンダトリー」で、男子で言えばマスターズ大会に相当。優勝賞金は134万860ドル(約1億4200万円)。ランキングポイントも優勝者は1000点で、4大大会ベスト4よりも高い。

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