暁斗3位、今季11度目表彰台 18日にも総合初優勝の可能性

[ 2018年3月18日 05:30 ]

W杯複合個人第19戦 3位に入り、表彰台で笑顔の渡部暁斗(右)
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 ノルディックスキー複合W杯は17日、ドイツ・クリンゲンタールで個人第19戦が行われ、渡部暁斗(北野建設)は3位で、今季11度目の表彰台に立った。首位に立っている個人総合では3試合を残して2位ヤン・シュミット(ノルウェー)との差を202とした。18日の個人第20戦で総合初優勝が決まる可能性もある。渡部暁は前半飛躍(ヒルサイズ=HS140メートル)で137メートルを飛び、137・7点で2位につけたが、トップと21秒差で出た後半距離(10キロ)で順位を落とした。ファビアン・リースレ(ドイツ)が2連勝で今季3勝目、通算8勝となった。

 自身初の個人総合優勝に大きく近づいた。前半飛躍を2位で折り返した渡部暁は、後半距離でも踏ん張り3位。今季19戦で11度目の表彰台に立ち「思っていたより(順番が)良かった」と充実感を漂わせた。

 後半距離は6・5キロすぎに2位を争う集団が4人となったが、9キロ手前でヒルボネン(フィンランド)が集団から抜け出し、強敵のフレンツェルが後退。3位を争っていたルゼックは終盤の下りで転倒した。思わぬ形で表彰台を確保し「運よく3番に滑り込めた」と笑った。

 第20戦で2位のシュミットより先にゴールすれば、複合の日本勢では92〜93年シーズンから個人総合を3連覇した荻原健司以来のタイトル獲得が決まる。目前に迫る快挙に「早く決めたい」と意欲をのぞかせた。

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