【岡崎真の目】“改善の宮原”全体の完成度一気にUP

[ 2016年12月11日 05:30 ]

GPファイナル第2日 ( 2016年12月9日    フランス・マルセイユ )

<女子SP>パーソナルベストで3位につけた宮原知子
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 シーズン序盤は珍しく安定感を欠いていた宮原だが、大一番で彼女らしい演技を見せてくれた。日本人女子は1人の出場で、さらに1番滑走。今季はSPで出遅れることも続いていた。重圧は相当あったと思うが、その中での自己ベストは高く評価できると思う。

 ここまで安定感を欠いていたジャンプは、跳び焦りが目立っていた。しかし、ミスはすぐに改善するのが宮原というスケーターの真骨頂。例えばNHK杯から、SPのジャンプをエッジの使い方に安定感を欠いていたフリップからループに替え、不安要素を消した。基礎点は0・2点下がったが、GOE(出来栄え評価)による加点で結果的には得点を大きく伸ばしている。

 改善はジャンプだけではない。連続ステップは体を大きく使うことで、レベルの取りこぼしを回避するだけでなく、GOEの加点も引き出した。終盤のスピンの質の高さは相変わらずで、全体の完成度は一気に高まった印象だ。上位との差は5項目の演技点ということになるが、これは一朝一夕にはいかないもの。ただ“改善の宮原”がどう磨き上げてくるか、楽しみでもある。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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