「すぐ痩せる」が悩み…石浦“2場所目のジンクス”打破へ増量作戦

[ 2016年12月11日 10:00 ]

サンマの蒲焼きの缶詰を手にする石浦
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 九州場所で新入幕の石浦(26=宮城野部屋)が大活躍した。初日黒星発進から10連勝。11日目には1敗で横綱・鶴竜とトップに並んだ。終盤の4連敗で「最後を含めて悔しい場所。いい勉強になりました」というものの、優勝争いを繰り広げたことが評価され10勝5敗で敢闘賞を受賞した。場所後に地元鳥取に凱旋した際には「小さな子供からお年寄りまで、多くの人に声を掛けてもらいました」というように、新入幕を決めて鳥取に戻った時より知名度は上がった。地元スーパーでは「敢闘賞セール」も開催されるなど、一躍時の人となった。

 三賞が制定された1947年(昭22)秋場所以降、新入幕の受賞は石浦で58人目となった。過去の57人を見てみると、翌場所も勝ち越したのは19人だけ。わずか3分の1にとどまっている。その19人のうち、2場所以上連続での三賞受賞となると、

 ▽若ノ海(30年春・敢闘賞→同夏・敢闘賞)

 ▽舞の海(91年秋・技能賞→同九州・技能賞)

 ▽千代天山(99年初・敢闘賞→同春・敢闘賞→同夏・殊勲賞)

 ▽武雄山(01年九州・敢闘賞→02年初・敢闘賞)

の4人しかいない。

 石浦は“2場所目のジンクス”を乗り越えられるのか。九州場所は十両以下も含めて初対戦となる力士が多かったこともあり、相手は1メートル73、114キロの機敏な動きに手こずった。2度目の対戦となると簡単にはいかない。石浦自身も「もうちょっと体の力をつけないと。特に立ち合いはレベルアップさせたい。そうなれば自分の技も生きる」と考えている。

 冬巡業の取組では「八艘(はっそう)飛び」などトリッキーな取り口も見せている。初場所(来年1月8日初日、両国国技館)でも、さまざまな立ち合いから、いかに自分有利の形に持ち込めるかがポイントになる。それができれば勝ち越しも見えてくるだろうし、技能賞候補にも上がるはずだ。

 真価が問われる初場所に向けて、冬巡業では「食」にも気を遣っている。幕内最軽量は「すぐ痩せてしまう」というのが悩み。巡業では弁当が支給されるが、それとは別に「子供の頃から好きだった」というサンマの蒲焼きの缶詰などを持ち込んで体重維持に努めている。横綱・白鵬は巡業中に玄米を炊いて食べているが、「横綱から少しもらって食べようかな」とも考えている。

 「今のスピードをキープできるなら、130キロでもいい。まずは125キロにしたい」。素早い動きと多彩な技にパワーが加われば鬼に金棒。小兵力士はさらなる飛躍を目指し、土俵外でも努力している。 (佐藤 博之)

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