成田 自己新5位入賞 金15個の伝説の46歳女王、まだ進化

[ 2016年9月18日 05:30 ]

<リオパラリンピック>水泳女子4×100メートルメドレーリレー34ポイン決勝、レースを終え声援に応え引き揚げる(左2人目から)森下友紀、成田真由美、池愛里、一ノ瀬メイ

リオデジャネイロ・パラリンピック 競泳女子50メートル背泳ぎ

 競泳女子50メートル背泳ぎ(運動機能障がいS5)で、2大会ぶり5度目の出場となった成田真由美(46=横浜サクラ)が47秒63で5位となった。同じく5位だった50メートル自由形に続く入賞を果たした。車いすラグビー1次リーグで、世界ランキング3位の日本は同1位の米国に延長戦の末、56―57で敗れ、2勝1敗でB組2位となった。準決勝(日本時間18日午前4時)ではA組1位のオーストラリアと対戦する。

 レジェンドは自分の目を疑った。予選を泳ぎ終えて電光掲示板に示されたタイムは「46秒74」。48秒89の自己ベストを2秒以上も一気に更新していた。「まさか6秒台が出るとは思わなかった。困ったなあ」と戸惑うほど驚いた。決勝進出の目標を余裕でクリアする3位通過だった。

 決勝は「伸ばしてくると思った通りだった」と周囲がタイムを上げる一方で、成田は47秒63に落として5位。04年アテネ大会以来のメダルには届かなかった。それでも堂々たる、今大会個人種目2つ目の入賞に「この舞台に戻ってこられて、凄く幸せです」と笑顔を見せた。

 パラリンピックで金15個を含む計20個のメダルを持つ伝説の女王は08年北京大会後に一度は引退した。13年9月に20年五輪・パラリンピックの東京開催が決まったIOC総会は大会招致委員会理事(現組織委理事)として現地ブエノスアイレスで見届けた。そして「自分に何ができるかを考えたら、泳ぐしかない」と15年に現役復帰。「集中して練習をやってきた自信はあった」。わずか1年余りでパラリンピックの決勝で戦える力をつけてきた。

 世界のレベルが上がる中、今大会の日本女子で個人種目の決勝に残ったのは成田1人しかいない。一緒にリレーを戦った19歳の一ノ瀬メイは「あんなに自己新を出せるのが不思議。凄い」と言えば、18歳の池愛里は「普段はおおらかなのに、レースになると姿勢が変わる」と感心しきりだ。成田は「お母さんです」と笑って言うほど年の差の離れた若手たちのいい手本になっている。

 ベテランの奮闘の一方で、2020年を担う若い世代が低調な今大会。組織委員会理事として「若手の育成という大きな課題を日本に持って帰らないといけない」と厳しく指摘することも忘れなかった。 

 ◆成田 真由美(なりた・まゆみ)1970年(昭45)8月27日、神奈川県川崎市生まれの46歳。中学1年で脊髄炎を発症し、両下肢まひになる。23歳で水泳を始め、パラリンピックは96年アトランタ大会から4大会連続出場し、リオ大会は2大会ぶり。1メートル74、54キロ。

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