片岡 68で回り2差2位浮上 夢は「欧州経由で米ツアー」

[ 2016年9月18日 05:30 ]

<ANAオープン3日目>6番、ティーショットを放つ片岡大育

男子ゴルフツアー・ANAオープン第3日

(9月17日 北海道北広島市 札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース=7063ヤード、パー72)
 3位から出た片岡大育(27=kochi黒潮CC)が6バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算14アンダーの202で首位と2打差の2位に浮上した。今大会で優勝すれば欧州ツアーの予選会(QT)に参戦する意向。夢の舞台を目指して勝負の18ホールを迎える。この日が25歳の誕生日だった石川遼(CASIO)は首位から出たが72と伸ばせず、通算12アンダーで4位。67で回ったブレンダン・ジョーンズ(41=オーストラリア)が通算16アンダーで首位に立った。

 攻めた結果だから後悔はなかった。片岡は通算16アンダーで首位に並んだ最終18番で1Wを左に曲げ、グリーンを狙った第2打が木に当たって5オン1パットのダブルボギー。「最後は終わらないかと思った」と苦笑いしながらも、「ダブルボギーパットも1メートルのフックラインでよく入ってくれた。入るのと入らないのとでは全然違う。最終日につながった」と肩を落とすことはなかった。

 出だしの1番で左から6メートルを沈めてバーディーを先行させ、2番も右から6メートル、3番パー3は6Iをピンそば1メートルにつけて3連続バーディーで滑り出した。「全体的にショットの調子が良い」と好調のアイアンショットが随所でピンに絡んだ。

 11年からはアジアンツアーでもプレーし、14年までは日本とアジアを股に掛けて戦った国際派。昨年の関西オープンでツアー初優勝を飾った後も海外志向は強く、「欧州ツアー経由で米ツアーに行きたい」と話す。昨年は欧州ツアーの最終QTに挑戦も、出場権は得られなかった。今年も8月31日の時点で日本ツアー賞金ランク15位以内なら最終予選に出場できたが、20位と届かず。25位以内なら2次予選から出場可能も、日程の調整が難しく国内ツアーに専念する意向を示していた。

 だが、ここに来て風向きが変わった。「今週、優勝したら2次予選から受けようかなと考えています」と再挑戦のプランを明かした。欧州ツアーの2次予選は11月4~7日、最終予選は同12~17日。この間、最大で国内ツアー3試合を欠場しなければならないことがネックだったが、今大会に勝てば2年間のシードが得られる上に目標の最終戦、日本シリーズJT杯の出場権も獲得できるため、気持ちが動いた。「まだチャンスはある。バーディーを狙ってビッグスコアを出したい」。夢を追うため、勝負の最終日を迎える。

続きを表示

この記事のフォト

2016年9月18日のニュース