リレーは銅…福島、3冠届かず「とても残念」

[ 2010年11月27日 06:00 ]

3位でゴールした福島(左)は、優勝して歓喜のゴールをに飛び込むタイ選手(右手前)の後ろで悔しさをにじませる

 【広州アジア大会】3冠の夢はかなわなかった。陸上女子400メートルリレー決勝で、日本は銅メダル止まり。日本女子で初めて100&200メートルを制した福島千里(22=北海道ハイテクAC)は、3つ目の金メダルには届かなかった。

 「全員で金メダルを目指していたので、とても残念です」。バトンで細かなミスが続き、アンカーの福島が駆けだした時には、タイ、中国とは絶望的な大差。それでも「前にいる人を全員抜かしてゴールすることを考えた」と女王の意地で差は縮めた。
 アジア大会史上、48年ぶり2人目の3冠制覇はならなかったが、福島が今大会で残した足跡は色あせない。「(100、200メートルの)個人種目で金メダルを獲れたことは自信につながる」。収穫を口にする一方で、“3冠締め”ができず「“終わりよければすべて良し”にならなかったんで、もっともっとやらないといけないことがある」と表情を引き締めた。来年の世界選手権、12年ロンドン五輪へ。アジアで得た自信と課題を胸に、快足ヒロインが世界を見据えた。

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2010年11月27日のニュース