広州アジア大会閉幕…さくらさくらで日本演出

[ 2010年11月27日 21:42 ]

 第16回アジア競技大会は27日、中国の広州で競技が終了し、市内を流れる珠江の小島「海心沙」に設けられた会場で閉会式が開かれた。北京五輪、上海万博に続く中国のビッグイベントが幕を閉じる。

 閉会式は各選手団の入場後に、アジア・オリンピック評議会(OCA)のアハマド会長が閉会を宣言。大会旗は4年後に開催する韓国の仁川市に引き継がれる。

 肥大化のピークを迎えた大会は五輪を上回る史上最多の42競技476種目を実施し、45カ国・地域から約9700選手が参加した。中国はスポーツ大国の威信を見せつけ、これまでで最多の金メダル199個を獲得した。日本の金メダルは目標の60個を下回る48個にとどまり、韓国に続く3位だった。

 不安定な東アジア情勢が暗い影を落とした。漁船衝突事件で悪化した日中関係の影響もあり、多くの競技場で日本選手へ激しいブーイングがあった。23日には北朝鮮による韓国の延坪島への砲撃があり、両国選手の動きが注目された。

 閉会式でアジア各国の歌や踊りを紹介するアトラクションがあった。日本のパートでは中国でも知名度の高い女優の中野良子さんが「さくらさくら」を歌い、着物姿の大勢の女性が華麗な舞を披露した。
 閉会式でもアジアの多様性を印象づける演出が目立った。(共同)

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2010年11月27日のニュース