最速7億円突破へ!さくら、意地の2位浮上

[ 2010年11月27日 06:00 ]

15番、バーディーを決める横峯

 女子ゴルフツアーのLPGAツアー選手権リコーカップ第2日は26日、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6520ヤード、パー72)で行われた。今季のツアー優勝者と賞金ランク25位までが出場できる最終戦は、史上最速での生涯獲得賞金7億円突破の懸かる横峯さくら(24=エプソン)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算1アンダー、143で首位と2打差の2位に浮上した。71で回った宮里美香(21=フリー)が通算3アンダーで単独トップに立った。

 強い風で我慢比べの展開となった中、横峯が宮里美と2人だけのアンダーパーで回り、初日9位から2位に浮上した。11番までに2ボギーを叩いたが、12番パー3で5メートルを沈めると、その後も2バーディーを奪った。「前半は我慢、我慢で後半に入ってバーディーが来てくれた。アンダーパーで回ることができて良かった」と笑顔を見せた。
 高麗グリーンの下りのパットに多くの選手がてこずっているが、15番では4メートルの下りのスライスラインをねじ込んだ。最終18番でも1・5メートルが残ったパーパットをきっちりと沈めた。「自分はあまりパッティングは打つ方ではないし、上からのタッチがこのグリーンのスピードに合っている」と言う。この大会は過去5回の出場で優勝が2度、3位も1度ある。コースとの相性も追い風に、首位との差を2打に縮めた。
 2年連続を狙った賞金女王の座を前戦でアン・ソンジュに奪われた。新女王に象徴されるように今季の女子ツアーはここまでの33試合で、外国人選手の勝利は過去最多の16試合。最終戦も外国勢に勝利を譲れば、日本選手と外国選手の勝ち星は五分となってしまう。
 日本選手のプライドも懸かる1戦に横峯は「期待に応えたい」と語った。勝てば生涯獲得賞金7億円の大台に史上最速の187試合目で到達する。「来るべき人が来る。この試合はまぐれじゃ勝てない。自分を信じてプレーすれば結果はついてくる」。地元・宮崎での大会。賞金ランクこそ2位に甘んじたが、今季ラストゲームで有終の美を飾る決意は誰より強い。

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2010年11月27日のニュース