5場所連続V狙う白鵬 威厳示す厳しい取り口

[ 2010年11月27日 19:49 ]

 【大相撲九州場所14日目】豊ノ島の一番を土俵下の控えで見た白鵬。その2番後の結びで、横綱の威厳を示すような厳しい取り口を披露した。左上手を引きつけて把瑠都を寄り切り1敗を堅持。「いい位置(の上手)を取れたので攻めるだけだった。(豊ノ島は)強いなというより、うまいなと思った」と、普段通りの落ち着いた口調だった。

 5場所連続17度目の優勝を狙う白鵬にとって、賜杯の行方が千秋楽にもつれ込むのは、春場所以来、実に4場所ぶり。「ここまできたら、横綱の意地がある。優勝を渡したくないという気持ちがある」と本音を明かす。
 優勝決定戦の可能性もある。白鵬は元横綱朝青龍らと何度も決定戦の場数を踏んでおり「こういう場は何回か経験している。思い切っていきたい」。野球賭博問題などで角界が揺れた今年を優勝で締めくくるべく、一人横綱が強い決意をにじませた。

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2010年11月27日のニュース