逆転賞金王あきらめない…池田が首位タイ浮上

[ 2010年11月27日 17:28 ]

第3日、17番でアプローチショットを放つ首位の池田勇太

 男子ゴルフのカシオ・ワールドオープン第3日は27日、高知県Kochi黒潮CC(7300ヤード、パー72)で行われ、逆転賞金王の可能性を残す前日3位の池田勇太が69をマークし、単独トップから出た宮本勝昌と並び通算10アンダーの206で首位につけた。1打差の3位が松村道央ら3人。賞金ランキングトップの金庚泰(韓国)は通算8アンダーの6位で、前日31位の石川遼は69で回って5アンダーの18位へ浮上した。

 渋い表情の池田の言葉は明快だった。「良い内容ではない中で三つ伸ばせた。とにかく賞金王と優勝に向けて、最終日にすべて出し尽くす」。今大会を含め残り2戦。細かい不満を残すが、何よりも結果が重要だ。
 1、2番を連続バーディーとした後、乗っていけない。続く4ホールはパーオンに失敗した。それでも簡単には崩れない地力がある。4番(パー4)はグリーン奥ラフからの第3打がピンを5メートルもオーバー。そこから返しのパーパットを沈め、こぶしを握った。
 「(寄せを)ショートさせては駄目なところ。ただ、だからって5メートルもオーバーするかよ。入ったからいいけど」。振り返る口調も熱を帯びる、地味ながら第3日のハイライトだった。
 この日はフェアウエーキープ率もパーオン率も50%どまり。2週連続の優勝争いで疲労は「体力的にも精神的にもあると思う」という。ただ勝負強さは折り紙付きだ。今季の最終日最終組はこれまで4度ですべて優勝。「自分が手を伸ばせば届くところに賞金王があるわけだから」。意欲をむき出しにして得意の逃げ切りを図る。

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2010年11月27日のニュース