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麗しヤマメ ほれぼれ

[ 2021年4月20日 07:27 ]

苦戦しながらもヤマメを釣り上げた筆者
Photo By スポニチ

 目に優しい新緑が里から深山に向かって萌え始め、野鳥の鳴き声が快く耳に響く。自然豊かな山梨県丹波川に妻と一緒に釣行した。(スポニチAPC・諏訪本 修三)

 山梨県内の渓流釣り場は各所回ったが、丹波川はなぜかこれまで縁がなく、初釣行。アユ釣りでは数回訪れているため、釣り場や流程は理解していた。

 今回は村の中心部にある丹波山村役場や商店などが立ち並ぶ本流筋に狙いを絞った。

 東京や神奈川では新緑から緑の季節になろうとしているが、標高約700メートルあるこの村ではまだ新緑がまぶしい。午前10時の入川時の天候は曇り、水温は4月中旬にしては、低めの9・2度、気温も7度と肌寒い。水位は平水よりやや低く、水色は澄み。餌のヒラタの採取も手がかじかむほど冷たい。サイズも小さいが採取可能でメインの餌に決めた。

 午前中の釣り 村営釣り場前から釣り開始。私のホームグラウンドの奥道志川と同じように山梨弁で言う「澄みっ川」である。この澄んだ流れに棲む渓魚は警戒心の強い物が多い。加えて気温、水温が低いので深場を中心に丹念に狙うことにした。ゆっくり遡行(そこう)しながら釣るが当たりは少ない。深めの平瀬で良型を2匹バラシて落胆したが、気を取り直して遡行する。最初の1匹は水深約2メートルのゆったりとした流れの淵尻であった。パーマークの鮮やかな18センチほどのヤマメ。ほれぼれするほどの麗姿であった。

 午後の釣り 昼食を挟んで午後は日差しが降り注ぎ、やや暖かくなり釣り日和になった。午前中よりもやや下流の村営「のめこい湯」「道の駅たばやま」前から入川し、そこから上流をじっくり狙った。午前中とは打って変わって水温が上昇したのか瀬でもよく餌を追った。ヤマメに交じりイワナも数匹、顔を見せた。サイズは18~21センチまでで、天然物が8割。放流物らしきが2割。釣果は2人で「ツ抜け」した程度と少なかったが満足のいく釣行だった。

 漁協では4~5月のヤマメ、ニジマスの釣り大会を挟み、8月までヤマメ、イワナの成魚放流を実施するので楽しみだ。

 ▼釣況 丹波川漁協(丹波山村商工会内)=(電)0428(88)0444。

 ◯…釣りで冷えた体を温めてくれるのが村営の「のめこい湯」=(電)0428(88)0026。お土産は「道の駅たばやま」=(電)0428(88)0411=で地元の山菜の野菜やお酒なども購入できる。

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