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置き竿で誘って連発 “おっきい”沖メバル

[ 2021年3月29日 16:03 ]

飯沢さんに良型。このサイズがそろうのが粟島沖の魅力
Photo By スポニチ

 【新潟の釣り】日本海の離島、粟島の沖で沖メバルが釣れている。多点掛けで上がる魚は沖メバルだけに「おっきい」のが主体。岩船・恵陽丸に乗り込んだ。(スポニチAPC・菅野順也)

 「今シーズンは群れが濃くて良く釣れています。前回も80~100匹ほどの釣果がありました。ポイントは広範囲に点在していますから、実績の高い順に探りながら回ります」と 阿部賢一船長がにこやかに迎えてくれた。

 午前4時半、岩船港から出船した恵陽丸はナギの海上を軽快に走り、航程1時間20分で粟島沖に到着した。

 「水深は120メートルです。オモリを投入したらいったん重みを背負わせてから落下させてください。それで仕掛けのオマツリは少なくなります」と阿部船長のアナウンスで釣りを開始。7~10本バリの胴突き仕掛けを使用。餌はホタルイカのゲソ部分やイカやサバの切り身をチョン掛けにする。最初と2回目の投入は潮定めとなったが、3投目より竿が動いた。「ブルブル」と軽快な感じから「ゴンゴンゴン」と、勢い良く穂先を海中に突き刺す激しい当たりも表れた。

 定年後なので、釣りに合わせて仕事を段取りしているという、西置賜郡・鈴木俊春さん(69=農業)は「1月末までこの船でブリを追いかけていました。2月から沖メバルに変わって、きょうで3回目です。1年中、季節の魚が狙えて飽きませんね」と大型の沖メバルとアラを一荷で釣り上げた。

 鈴木さんとは職場の元同僚で、現在は釣り仲間という、長井市・飯沢弘美さん(67)は「父が亡くなって百箇日供養で大好きな釣りを我慢していました。きょうは101日なので早速、釣行です。久しぶりの海は格別ですね」と、自らの解禁日を大型オキメバルの連発で飾った。

 阿部船長によれば「波が高い日ほど軟らかい竿を使用して下さい。仕掛けが着底したら絡みをほどく目的で3回、竿をシャクったら静かに置き竿で待つのが基本です。目が良くて警戒心が強いメバルに食わせるコツですよ」とのこと。

 右舷ミヨシで当たりに集中していた新潟市・佐藤勇一郎さん(55=会社役員)は「地元、新潟の海を中心に船釣りはなんでもです。深場はおいしい高級魚がそろうのが魅力ですね」と、メーンターゲットにマダラとアラを追加した。

 同行した長男の真海(13)も38センチの特大をキャッチ、私にはマダラとムシガレイも。当日はトップ35匹の釣課で、数はもうひと伸び欲しかったが、大型主体でゲストも多彩。日本海の春を満喫できた。

 ▼当日使用のタックル 仕掛け=がまかつ「沖メバル・テリ仕掛カラ鈎仕様」13号、道糸=ヤマトヨ「PE JIGGING 8 BRAIDED」4号300メートル。

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