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大番狂わせ!アルゼンチン、サウジに逆転負けで黒星発進 メッシ最後のW杯初戦で先制PKも

[ 2022年11月22日 21:07 ]

W杯カタール大会1次リーグC組   サウジアラビア2―1アルゼンチン ( 2022年11月22日    ルサイルスタジアム )

サウジアラビアに敗れ、ガックリと引き揚げるアルゼンチンの選手たち(AP)
Photo By AP

 W杯カタール大会1次リーグC組は22日、アルゼンチン―サウジアラビアが行われ、アルゼンチンがまさかの逆転負けを喫した。最多タイとなる史上4人目の5大会連続出場を果たしたFWリオネル・メッシ(35=パリSG)が、前半10分にPKを決めて先制したものの、その後に2失点。86年以来となる36年ぶりの頂点を目指す中、1―2で敗戦。サウジアラビアに大金星を献上した。

 見せ場はいきなりやってきた。前半10分にVAR判定で得たPK。黄金のスパイクを履き、キャプテンマークを巻いたメッシは、得意の左足で冷静にゴール左隅に流し込んだ。W杯は20試合目でこれが7点目。「おそらく最後のW杯になる。自分の夢をかなえる最後のチャンス」。前日に改めて決意を語った背番号10は終始、気合のこもったプレーを見せた。

 バルセロナ(スペイン)で一時代を築き、最多7度のバロンドール(世界最優秀選手)受賞を誇るスターも、W杯のタイトルと無縁。初出場の06年は同国の最年少出場、最年少得点を記録するなど華々しいデビューを飾ったが、8強止まり。14年は大会MVPに選ばれたが、決勝でドイツに敗れ涙をのんだ。前回は16強で敗退。チームを頂点に導けず、「メッシがいると勝てない」などと批判を受けた。

 それでも、19年11月に就任したスカロニ監督がメッシの負担を減らす戦術を熟成させ、昨年の南米選手権を制して悲願のA代表初タイトルを獲得。チームはこの試合まで36戦無敗で、メッシも直近の5試合10発と好調を維持して大会に臨んでいた。18、19日は別メニューだったが、前日に「最高の状態だ」と強調した通り、この日も得意のドリブルで何度も好機を演出した。

 だが、8万人超のファンが見守る中、後半にまさかの展開が待っていた。3分、8分と立て続けに失点。逆転を許し、最終的に反撃も実らず黒星発進となった。32カ国出場となった98年以降、初戦で敗れたチームが決勝トーナメント進出したケースはわずか11%。今回が、86年に母国に2度目の賜杯をもたらしたマラドーナと肩を並べる最後のチャンス。挽回なるか。メッシの5回目のW杯は最悪の幕開けとなった。

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