鎌田　ドイツ代表より「バイエルンの方が強い」独名門より手薄?DFライン破ってゴール奪う

前田の頭を触り笑顔の鎌田（左）（撮影・西海健太郎）
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　コンプレックスもアレルギーもない。日常的な戦いの中から正確な実力は測れている。「相手の方が良いクオリティーの選手がいっぱいいる。試合は難しいものになる」。現実を直視する鎌田はそう前置きした上で「ただ間違いなく、バイエルンと今のドイツ代表だったらバイエルンの方が強いと思う」とハッキリ言い切った。

　ドイツ代表の攻撃陣にはドイツ1部首位のバイエルン所属選手が多くそろう。一方でDFラインには皆無で、連係面の熟成度の違いは当然ある。

　ドルトムント所属のズーレやシュロッターベック、ライプチヒ所属のラウムらが名を連ねるが、鎌田は今季、ライプチヒからもドルトムントからも得点を挙げている。「つけ入る隙は全然あると思う。現代サッカーはボール保持率はあんまり関係ない。彼らは後ろに凄い速い選手がいるわけでもない。自分たちにもチャンスはある」。過信ではなく確信。発した言葉は、単なるビッグマウスではない。

　ドイツ戦には母校・東山高の福重良一監督も招待している。G大阪ジュニアユースから昇格できず高校への進学を決める際に「プロになりたい」と伝え「そのサポートならばできる」と背中を押してくれた恩師だ。世界の扉を開く道をつくってくれた師の前で、成長した姿を見せる。