J3松本　名波浩監督が今季限りで退任　1年でのJ2復帰逃し「申し訳ない気持ちでいっぱい」

松本・名波浩監督

　J3松本の名波浩監督（49）が契約満了に伴い今季限りで退任することが22日、クラブから発表された。

　名波監督はクラブを通じてコメントを発表。「このたび、契約満了に伴い、松本山雅FCを離れることになりました。選手・チームを成長させ、目標であるJ2昇格を達成するために、日々全力で挑んで参りましたが、結果が伴わずに申し訳ない気持ちでいっぱいです。最後まで私を信じて共に戦ってくれた選手・チームスタッフはもちろん、どんなときにもポジティブに応援してくださったファン・サポーターの皆様。ホームゲームでは運営を支えてくださったチームバモスの皆様。物心共々支えてくださったスポンサー、ホームタウンの皆様をはじめ、関係する全ての方に感謝申し上げます。これだけ多くの方に支えられるクラブは日本でここだけだと思います。私にとっても特別なクラブになりました、松本山雅FCの未来が輝かしいものであることを願っています」とした。

　元日本代表の名波監督は昨年6月に柴田峡氏の後任として就任。だが低迷するチームを立て直せず、昨季はJ2最下位でJ3に降格した。1年でのJ2復帰を期した今季は、FW横山、菊井ら若手を積極的に起用。「いい守備からいい攻撃」をコンセプトに、前半戦を昇格圏の2位で折り返した。しかし後半戦は勝負どころで踏ん張れずに失速。20勝6分け8敗の成績で、2位・藤枝に勝ち点1差の4位に終わっていた。20日の相模原戦後の今季最終戦セレモニーでは「来シーズン以降、このクラブに輝かしい未来が来ることを祈っています」とあいさつしていた。