豊島九段、崖っ縁1勝 藤井戦の連敗12で止めた!!51年ぶり快挙も阻止 名人戦第4局

[ 2024年5月20日 05:00 ]

藤井聡太名人(左)に勝利し、感想戦を行う豊島将之九段
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 藤井聡太名人(21)=王将を含む8冠=に豊島将之九段(34)が挑む第82期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は19日、大分県別府市「割烹旅館もみや」で第4局2日目が指し継がれ、先手豊島が95手で勝利した。「内容を精査しないと分からないが、第5局につながった」。7番勝負初勝利でカド番を回避。26、27日、北海道紋別市での第5局に臨める喜びを率直に語った。

 名人1期の豊島は第78期第3局以来1423日ぶりの名人戦勝利。一昨年7月の王位戦第2局以降の対藤井戦の連敗を12で止めた。今年度はタイトル戦以外でも0勝6敗だったが「自分なりに全力を出し切ってと思っていた」と平常心で強敵と向き合った。

 豊島の変化球で始まった。3手目で端歩を突いた。豊島が誘導した横歩取りの戦型選択に土俵際の対戦成績、そして21年度王位戦以降、4度の藤井とのタイトル戦連敗ストップへの意欲が見えた。

 一方、藤井は勝てば、名人が初防衛で4連勝するのは73年度の中原誠16世名人(76)以来51年ぶりだった。第5局へ向け「切り替えて頑張りたい」と前を向いた。

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