八代亜紀さん「幸せでした」美声で別れ AI音声メッセージ 生演奏“コンサート”20曲

[ 2024年3月27日 05:00 ]

八代亜紀さんお別れの会の祭壇(撮影・郡司 修)
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 昨年12月に急速進行性間質性肺炎のため死去した八代亜紀さん(享年73)のお別れの会が26日、東京・西蒲田の片柳アリーナで行われた。ステージ復帰を熱望していた故人の思いに応える形でコンサート形式で開催。人工知能(AI)の合成音声で「八代亜紀は幸せでした」と会場に声が響き、出席者の涙を誘った。

 会場が暗転すると、生前と変わらない包み込むような温かい声が響き渡った。

 「昨年暮れ、残念でしたが長い歌手人生に終止符を打ちました。苦しい時も楽しい時も心の支えになったのは皆さんからの声援でした。感謝の気持ちでいっぱいです」

 ステージ中央にスポットライトが当たると、そこには八代さんが生前着用していた青いドレス。「どうぞ思い出話などしながら、和やかなひとときをお過ごしください」のメッセージとともに「舟唄」が始まった。バンドの生演奏に乗せて生前の歌声が流された。

 AI音声は、自身の声を残したいという本人の希望で2020年に作成された。この日のメッセージ部分は全てAI音声で「私が目指した最高の夢。それをかなえてくれた歌があります。聴いてください」と、73年にNHK紅白歌合戦初出場をかなえたヒット曲「なみだ恋」を紹介する場面も。まるで本人がよみがえったかのような演出に出席した里見浩太朗(87)は「本当に亜紀ちゃんが出てくるんじゃないかと思った」と驚いた様子。山本譲二(74)は「(周囲と)八代さんいるよねって言いながら歌やおしゃべりを見させていただきました」と振り返った。所属レコード会社によると、復帰したがっていた八代さんの思いを伝えるべくコンサート形式で執り行ったという。

 最後には、♪沖の鴎に深酒させてヨ…とダンチョネ節が響き、八代さんが両手でピースサインをするプライベートの写真がスクリーンに映し出された。歌手仲間や関係者、ファンら合わせて3000人が見守った“お別れコンサート”。「ありがとうね~。バイバイ!」と元気のいい“あいさつ”で締めくくられ、幕が下ろされた。

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