羽生九段 藤井王位への挑戦権争う王位リーグ白組で2勝1敗 渡辺九段に68手で勝利 得意の後手横歩取り

[ 2024年3月25日 19:07 ]

羽生善治九段
Photo By スポニチ

 藤井聡太王位(21)=王将など8冠=への挑戦権を争う第65期王位戦挑戦者決定リーグの白組は25日、東京・将棋会館で羽生善治九段(53)と渡辺明九段(39)の対局を行い、68手で羽生が勝利した。勝った羽生、敗れた渡辺ともにリーグ成績は2勝1敗となった。

 先手は渡辺で戦型は横歩取り△3三角型。羽生は後手横歩取りを得意戦法とし、ここ10局でも7勝3敗と高い勝率を誇っている。タイトル戦では昨年2月、2勝2敗のタイで迎えた本社主催・第72期ALSOK杯王将戦7番勝負の天王山・第5局、藤井先手の後手番で採用した例がある。

 角交換の後の36手目、2筋から8筋へ飛車を転回した羽生が渡辺飛車へプレッシャーをかけた。その後、銀桂交換に成功。さらに飛車交換と、大駒が華々しくお互いの駒台を行き交った。そして銀得、角得と駒得を重ねた羽生が優勢を築いていった。両者の対戦成績は羽生の44勝、渡辺の39勝となった。

 王位戦は紅白2リーグに分かれて6人が総当たりで1位を争う。紅白リーグの1位同士が挑戦者決定戦を行い、藤井への挑戦権を争う。白組は木村一基九段(50)が2勝0敗で首位。羽生と渡辺が追う展開になった。紅組は無敗が消滅し、斎藤慎太郎八段(30)と佐々木大地七段(28)が2勝1敗で首位を走っている。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年3月25日のニュース