笑福亭仁智「入門した人の1つの目標に」噺家15周年お披露目“成人式”開催へ

[ 2024年3月25日 12:27 ]

噺家15周年お披露目「上方落語・噺家成人式(仮称)」への出演が決まった(左から)桂福点、桂和歌ぽん、桂三語、桂団治郎、林家愛染
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 上方落語協会の笑福亭仁智会長(71)、桂米団治副会長(65)、桂枝女太(65)は25日、噺家15周年お披露目「上方落語・噺家成人式(仮称)」を開催することを発表。入門15年の噺家5人が天満天神繁昌亭、神戸新開地・喜楽館でそれぞれ1週間トリを務める。「入門した人の1つの目標になる。意識も変わってくれると期待」と仁智は飛躍を願っていた。

 上方落語界では江戸の落語界のように「真打制度」がなく、入門後一定年を経過した噺家の節目の華やかなお祝い、お披露目の機会がない。過去に何度か「真打制度」について話し合われたが、現時点で継続審議中。「若い人がトリを務めることで大変さも分かるし、すばらしい経験も蓄積できる」と仁智会長。制度に慎重派だった米団治も「経験することが一番大事」と試みに賛成。今回、入門15周年の噺家のお披露目公演開催を決めた。

 初開催には09年入門の桂団治郎(35)、桂和歌ぽん(32)、林家愛染(36)、桂福点(55)、桂三語(38)の5人が出演する。

 前夜、飲み過ぎて会見に遅刻した愛染は「最初は皆で1週間かと思った。お客さんを呼べるか戸惑った」と偽らざる気持ちを吐露。団治郎は「初めての試み。転けてしまったら後輩たちに続かない」と覚悟。さらに「来ていただいたお客さんに今自分ができることを精一杯やる」と決意表明した。

 大相撲を入門3日でやめて噺家へ転身した和歌ぽんは「皆さんに笑いと元気をお届けしたい」と満面に笑み。「師匠とお客さんに感謝の気持ちで」と三語は気合い十分。福点は「この機会を逃したらトリは2度と務める機会がないかも」と気持ちを新たにしていた。

 「上方落語・噺家成人式」はあくまで仮称。仁智は「成人は20歳で紛らわしいとか、元服はどうかとかあったが、ヒザを打つぐらいのものを公募して」と説明。名称を6月末頃まで一般の落語ファンに募り、7月に正式発表する予定だ。公演は天満天神繁昌亭で愛染(8月26日~9月1日)からスタートして団治郎(9月)、三語(11月)、和歌ぽん(12月)、福点(来年1月)の順に開催。神戸新開地・喜楽館でも1週間ずつ開かれる。

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