加藤シゲアキ 2度ノミネート、直木賞の選考方式を独自分析「選ばれにくいものは…」

[ 2024年2月2日 14:30 ]

「NEWS」加藤シゲアキ
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 「NEWS」加藤シゲアキ(36)が2日放送のTOKYO FM「JUMP UPMELODIES」(金曜後1・00)にゲスト出演。自身の長編小説「なれのはて」(講談社)が第170回直木賞受賞を逃したことを受け、直木賞の選考について語った。

 加藤はアイドルと並行して執筆活動を続け、12年に「ピンクとグレー」で作家デビュー。20年発表の「オルタネート」が自身初めて直木賞候補に選ばれており、今回の長編小説「なれのはて」(講談社)でも直木賞候補作となっていた。しかし2度目のノミネートなるも受賞は逃した。

 番組内で加藤は直木賞受賞を逃したことを受け、「直木賞という性質があるんですよ。こういうのが選ばれやすいとか。選ばれにくいもので言えばSFとミステリー。獲れてない方もいなくはないですけど、東野圭吾さんとか宮部さんも獲ってはいるんですけど4、5回目とか…」と切り出した。

 続けて「ミステリーは粗が出やすいというか、都合がいい部分が出てくるので。多分議論してて減点方式なんですよ。話してて加点方式していくんじゃなくて、ここは気になるなっていうネガティブな要素が多い方が落ちていくっていうイメージです。だからある程度完成されていてシャープな作品の方が獲りやすいし、あとは時代小説が獲りやすいというか結構な頻度で入りやすい」と分析。

 そのうえで「時代小説はあんまり明るくないし、何より読者に楽しんでもらうのが文学賞より当然大事なので今回はミステリーをやろうと決めていた」と自身は直木賞に選ばれにくいと分析したミステリーに挑戦したという。

 また「前回オルタネートで急に直木賞候補になったので、こうやって選考委員の目に入るんだったら僕ももうちょっと大人なものを書きたいし、直木賞は社会性を凄く見るところがあると思っていて。今まで僕はやらないようにしていたんですけど、30代半ばだし、今の社会の気になるところを自分なりに深堀りしたいなと思うところがあって、完成した『なれのはて』と言う感じです」と惜しくも受賞は逃したが、今作は新たな挑戦をしたことを打ち明けていた。

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