テレビ東京「ジャンヌの裁き」⑤ 見せ方の工夫凝らした検察審査会

[ 2024年2月2日 07:00 ]

視聴者を飽きさせないための工夫がなされた会議室のセット
Photo By スポニチ

 放送中のテレビ東京「ジャンヌの裁き」(金曜後8・00)は、ドラマとしてはあまりなじみのない検察審査会を舞台にした作品となっている。

 北川俊樹プロデューサーは「ドラマ自体は会議室の中で終わろうと思えば終わることはできます。ただ、話し合いのシーンだけだとドラマが持たない」と検察審査会というテーマならではの難しさを明かす。そこで芝居で事件を再現するシーンを挟んだり、11人のキャラを強烈にすることで視聴者を飽きさせない工夫をしているという。

 主人公たちが審議をする会議室の椅子とテーブルの配置パターンも3つほど変え「絵変わりがするように演出サイドでもやってくれています」と狙いを話した。

 被害者の描き方についても「こぼれ落ちた感情や不起訴にされたことで真実が分からないままの思いをなるべく被害者に乗せるようにしています」と明快な構図にしている。ただ「作っている側としては“被害者が全て”ではないというのは意識しています。そういう意味で被害者の演技は難しいと思います」と北川氏。作品を通して描かれる多様な“正義”の形にも注目だ。(この項終わり)

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年2月2日のニュース