加山雄三「ありがとう。また一緒にサライを歌おう」 谷村新司さん送る会で遺影に呼びかけ友に別れ

[ 2023年12月11日 18:56 ]

<谷村新司を送る会>谷村新司さんの遺影 (撮影・白鳥 佳樹)
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 10月8日に死去した「アリス」でシンガー・ソングライターの谷村新司さん(享年74)のお別れの会が11日、東京・グランドプリンスホテル新高輪「飛天」で開かれた。

 12月11日は谷村新司さんの誕生日で、グランドプリンスホテル新高輪「飛天」は、1983年に初のディナーショーを立ち上げた場所。そんな思い出の多い場所での「お別れの会」司会進行役には、フジテレビの軽部真一アナウンサーと元NHKでフリーアナウンサーの有働由美子が務めた。

 会では加山雄三とフルコーラスを歌う「サライ」の歌唱映像も流れた。「サライ」は加山と谷村新司さんの制作により誕生した名曲。映像を見た加山は「もう思い出が多過ぎて、何から話せばいいか分からない。懐かしい」と話し、あるエピソードを披露した。

 谷村さんを「うちに遊びに来いよ」と何度も誘う仲だった加山は「“何食べたい?”って聞くと、“何でもいい”って言うから、中華料理作った。彼は褒めてくれたね」と回想。「でも机がないから、20センチのベニヤを2枚買って蝶番買って綺麗に削って、余ったシーツ被せて、香港で買ったクルクル回る皿を乗せて、丸いテーブルをつくった」と、当時を振り返った。

 谷村さんが「加山さんには参っちゃうよ。料理は嬉しいけど、テーブルまで作っちゃうなんて…」と驚いた場面をしみじみ語った加山は「いろんなことを思い出すね。歌を作ったり…作る時も電話で『サライ』ってなんだよって言うと、『住むところ、移動式の家だ』って言う。そういう話ばかりでした」と寂しそうな表情も浮かべた。

 今年の日本テレビの「24時間テレビ『愛は地球を救う』」では、「サライ」歌って「谷村待ってるぞ」とエールを送った。『送りたい言葉は?』と問われると、加山は「ご苦労様。ありがとう。そのうち俺もいくから、また一緒にサライを歌おう」と遺影に呼びかけていた。

 会場に設けられた祭壇には笑顔の谷村さんの遺影が飾られ、愛用のギターやステージ衣装、コンサートのポスターなども展示。同日にはファン向けの「お別れの会」も開かれ、約2000人が参加した。

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