横浜流星が初の主演男優賞 作品賞の「月」は助演男優賞、助演女優賞と3冠 報知映画賞授賞式

[ 2023年12月11日 18:33 ]

「第48回報知映画賞」の授賞式。(左から)助演女優賞の二階堂ふみ、主演男優賞の横浜流星、主演女優賞の綾瀬はるか、助演男優賞の磯村勇斗
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 映画賞レースの幕開けとなる「第48回報知映画賞」の授賞式が11日、都内のホテルで行われ、俳優の横浜流星(27)が無気力な青年を演じた「ヴィレッジ」(監督藤井道人)と世界王者を目指すボクサー役を務めた「春に散る」(監督瀬々敬久)で初の主演男優賞を手にした。

 横浜は「精神的に追い込んだ『ヴィレッジ』、肉体的に追い込んだ『春に散る』。思い入れの強い渾身の作品で評価されうれしい」と笑顔。「これからも芝居と向き合い、皆さんの心に残る作品を届けられるよう精進します」とさらなる飛躍を誓った。

 会場では「春に散る」で共演した佐藤浩市(63)が花束をプレゼントするサプライズも。役作りについて若い頃は、自分と重ねる手法と、自分と役を引き離す手法があると説明した上で「(『春に散る』は)自分とシンクロさせながら、戦ったんじゃないかな。撮影後に(ボクシングの)プロテストを受けたって言うのは、自分で決着をつけて、次のステップに進むと決めたんだと思う」と横浜のストイックさを称えた。

 作品賞・邦画部門は、2016年に神奈川県内で発生した障害者施設殺傷事件をモチーフにした「月」が受賞。同作で磯村勇斗(31)は助演男優賞、二階堂ふみ(29)が助演女優賞に輝き、3冠を達成した。

 メガホンを取った石井裕也監督は「皆さん本当に覚悟を持って作った作品です。信念を貫き通して良かった。賛否がはっきり分かれる作品。こういう作品が評価されて良かった」と磯村らと喜んでいた。

 主演女優賞は「レジェンド&バタフライ」(監督大友啓史)と、「リボルバー・リリー」(監督行定勲)の綾瀬はるか(38)。監督賞は「ゴジラ -1.0」の山崎貴(59)。新人賞は「キリエのうた」(監督岩井俊二)のアイナ・ジ・エンド(28)。作品賞・海外部門は「グランツーリズモ」(監督ニール・ブロムカンプ)。アニメ作品賞は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(監督アーロン・ホーバス、マイケル・ジェレニック)が手にした。

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