立川志らく M-1審査員勇退を発表「5年は私にとっては宝」「若い才能の塊の芸に触れる事が出来て感謝」

[ 2023年12月11日 19:00 ]

立川志らく
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 落語家の立川志らく(60)が11日、2018年から5年間務めた漫才日本一を決める「M-1グランプリ」の審査員を勇退すると発表した。史上最多8540組の頂点を決める今年の決勝は史上2度目となる“イブ決戦”。志らくに代わる審査員は誰になるのかも注目を集める2023年大会は、24日にテレビ朝日系で午後6時30分から生放送される。

 今年の決勝を前に番組と話し合いを重ねてきた志らく。自ら「そろそろですね」と勇退を決断した。自身の公式Xも更新し「お世話になりました。審査員をやらせていただいた5年は私にとっては宝です。本当にありがとうございました」と感謝の思いを投稿。「後ほど、YouTube志らくチャンネルにてM1審査員勇退について動画をアップさせていただきます」とした。

 テレビ朝日・ABCテレビも今回の勇退についてコメント。「2018年から5年にわたり、審査員を務めてくださった立川志らくさんが、今年、審査員から勇退されることとなりました。落語界の隆盛な時代を築き、20人近くの弟子を抱える志らくさんは、落語家という顔だけでなく、映画評論家、劇団主宰という幅広い分野に精通。その視野の広さで、『M-1グランプリ』のファイナリストたちの審査をしていただきました。志らくさんのファイナリストへの賛辞は、若き漫才師たちの背中を力強く押し続けてくださいました。これまでの間、本当にありがとうございました」と志らくに深い感謝の意を表した。

 志らくは発表文で「5年もの長い間、若い才能の塊の芸に触れる事が出来て感謝しております」と5年間を回想。「当初は漫才師でもない奴が何故審査をするんだと非難もされましたが、私としては漫才師No.1を決めると同時に明日のお笑いのスターを決める大会でもあると思っていたので落語家がいてもいいのではとそういう思いでやってきました」と自身が審査員を務めてきた思いを記した。

 続けて「あとランジャタイをはじめとするヨネダ2000、トム・ブラウンのようなぶっ飛んだ漫才を高評価する審査員として一部ファンに支持されてきました。私が審査員から卒業することで中には志らく枠が消えてぶっ飛んだ漫才が不利になるという意見も耳にしました。でも多くの人が見ています。ダウンタウンも当初は際物扱い。それが今やトップスター。ダウンタウンのようにマニアックが天下を取ればカリスマになれる!」と芸人の世界について自身の考えを示した。

 最後に「そしてもうひとつ。魅力ある漫才師を目指して。どんなにテクニックがあっても魅力には太刀打ち出来ないんだから。勿論正統派も頑張って!みんな頑張って!」とM-1への、漫才師への熱い思いとエールをつづった。

 18年から決勝の審査員を務めてきた志らくは、ジャルジャルやトム・ブラウン、ランジャタイ、ヨネダ2000に高得点をつけるなど、前衛的な漫才を積極的に評価して独自の立ち位置を確立。5年間の最終決戦では志らくが投票したコンビが全て優勝している。なお、志らくが審査員に決定した2018年は、前年から引き続き、オール巨人、上沼恵美子、中川家・礼二、松本人志の4人、そして志らくとともにサンドウィッチマン・富澤たけし、ナイツ・塙宣之が加わった。

 なお、決勝の審査員のについては、17日午後0時55分からの特番内で発表される。

 【昨年のM-1審査員(五十音順、回数は22年時点)】立川志らく(5回目)、サンドウィッチマン・富澤たけし(15年大会で審査員初登場、6回目=07年王者)、中川家・礼二(15年大会で審査員初登場、8回目=01年王者)、博多華丸・大吉の博多大吉(16年大会で審査員初登場、3回目)、ナイツ・塙宣之(18年大会で審査員初登場、5回目)、ダウンタウン・松本人志(第1回の01年大会から審査員、16回目)、山田邦子(22年大会で審査員初登場、1回目)

 【M―1グランプリ歴代優勝者】第1回(2001年)中川家/第2回(02年)ますだおかだ/第3回(03年)フットボールアワー/第4回(04年)アンタッチャブル/第5回(05年)ブラックマヨネーズ/第6回(06年)チュートリアル/第7回(07年)サンドウィッチマン/第8回(08年)NON STYLE/第9回(09年)パンクブーブー/第10回(10年)笑い飯/第11回(15年)トレンディエンジェル/第12回(16年)銀シャリ/第13回(17年)とろサーモン/第14回(18年)霜降り明星/第15回(19年)ミルクボーイ/第16回(20年)マヂカルラブリー/第17回(21年)錦鯉 /第18回(22年)ウエストランド

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