西岡徳馬 「兄貴みたいな存在」だった津川雅彦さんとの思い出 芝居に触発され、共にプロダクションも

[ 2023年9月22日 15:47 ]

西岡徳馬
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 俳優の西岡徳馬(76)が22日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。2018年に他界した俳優の津川雅彦さん(享年78)について語った。

 司会の黒柳徹子から「親交の深かった津川雅彦さんが逝ってもう5年」と話を振られると、西岡は「早いですねえ。僕にはまだついこの間のような気がしますけど」としみじみと話した。

 津川さんとの出会いについては「最初僕は加賀まりこさんに紹介していただいたんですけれども、一緒に加賀さんと津川さんが『淫乱斎英泉』という舞台を青年座がやった時に、やってるのを見て。加賀さんが“あんたちょっと見においでよ。面白いことやってるの、雅彦ちゃんが”っていうので稽古場にお邪魔したんですね」と振り返った。

 「とっても面白くて。本番も見に行って。当時僕は文学座だったので、文学座にはこういう俳優はいないなあと思って。ちょっと特殊な発想もするし、演技の方法も奇抜なことをやられるんで。で、ちょっとショックを受けて」と感想。

 さらに「杉浦直樹さんと石立鉄(男)さんが、福田陽一郎さんの演出でニール・サイモンの(演劇)『おかしな二人』っていうのを(やっていて)、あれをパルコで見て、椅子からひっくり返るほど笑って。この2つは文学座にいたらなかなかできないなと思って、それであの2つに触発されたって感じで、僕は文学座大好きなんですけれども、10年間お世話になって。そこを離れてプロダクションに入ったんですけど」と明かした。

 だが、そのプロダクションは入ってわずか1年で解散することに。すると「雅彦さんが、“徳馬、お前、俺と一緒にプロダクションやんないか?”って言うんで。当時(津川さんが)おもちゃ屋さん始めたばっかりで。『グランパパ』っていう。で、“『グランパパプロダクション』って言うのを作るから。2人でやろう”っていうんで、2人でやり出したんで」と回顧した。

 「まあ、僕からすると兄貴みたいな存在の方で」と西岡。「きょううち来い」と言われて行くと、「あの人はしゃべるのが大好きだから、朝までしゃべってんですよ。しゃべってるとだんだん顔が寄って来て、“それでな、お前な”って」と津川さんが話し続けたという。そこで西岡も「ああ、そうですか、ああ…」と応じていると、家に帰ると妻からは「あなたきょうは津川さんとしゃべってきたでしょう」と家われるほど、口調が似てきてしまうと笑った。

 「でも楽しかったですね」とも語った。事務所については結局、「まあいろいろあって、“ちょっと僕離れてやりたいと思う”って言ったら、(津川さんは)急にバーッと目が潤んできたと思ったら、バーッと涙出して、手を取って、“お前、やめてもな、俺たちは友達だからな。忘れるなよ”って言って。僕も熱くなっちゃって。やっぱ辞めるのはやめるわって言うぐらい、熱っぽく言ってもらったのが記憶に残ってます」と懐かしそうに話した。

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