阪神優勝にラグビーW杯…スポーツの秋はクリーニング店でも需要増!?応援ユニ洗濯のコツもプロが伝授

[ 2023年9月15日 16:45 ]

自身の店で作業する浅川ふみ社長
Photo By 提供写真

 プロ野球阪神の18年ぶりのリーグ優勝や、ラグビーW杯の日本戦のパブリックビューイング(PV)が各地で盛り上がっている中、応援グッズのレプリカユニホームのクリーニング需要も伸びていきそうだ。

 東京・大井町にある「日米クリーニング」の運営会社「ハッシュ」の浅川ふみ社長は「うちの店にも、関西出身の阪神ファンのお客様がいるのですが、いい試合を観戦したあとには“ゲン担ぎでまた同じユニホームを着たいから”とクリーニングに出されます」と笑顔で語る。

 レプリカユニホームの生地はポリエステルが多く、家庭の洗濯機でも手軽に洗いやすい。浅川社長によると、試合中に食べ物や飲み物をユニホームにこぼしてシミが出来たりすると、クリーニングやシミ抜きの注文を受けたりする。同店はシミ抜きの技術に定評があり「特にお酒をこぼしてしまった時は、乾いてからシミができるので、あとで気づいて依頼に来られる方もいます」という。

 プロ野球はシーズンの佳境を迎え、バスケットボール、ラグビー、バレーなどはW杯で盛り上がる。その分、ファンも応援に熱が入る日々が続くため、身につけるレプリカユニホームの洗濯も大変だ。浅川社長によると、家庭で洗う際のコツについて「ポリエステルなのでアイロンを使う際には注意が必要です。そこで洗濯機にかけるときになるべくシワができないように、脱水の時間を普段より短くすることでシワが少なくなります」という。

 クリーニング業界は新型コロナウイルス下のライフスタイルの変化や原油価格の高騰で苦境に立たされている。それでも浅川社長は「クリーニング店の醍醐味は、お客様の衣服を通じて1人1人のライフスタイルに触れられること」と強調。「皆様の大切な思いを受け止めて、きれいにお返ししています。大事な衣服を長く使っていただくため、私たちでなければできないことをこれからもしっかりとやって信頼を積み上げていきたい」と前を向いた。

 一方、宅配クリーニング「せんたく便」を運営する「ヨシハラシステムズ」の吉原保代表取締役はファンが着るレプリカユニホームの需要について「家庭で洗濯される傾向は強いのですが、サインが入ったものなどは家庭の水洗いで落ちてしまわないようにクリーニングを依頼される方はいます」と明かす。

 この夏の猛暑や夏祭りの復活などでふとんや浴衣のクリーニングが伸びたといい、スポーツの秋もクリーニング業界にとって需要が生まれるか注目だ。

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