沢松奈生子氏 全仏テニス女子複・加藤組の失格に「警告が妥当。審判が毅然と判断すべきだった」

[ 2023年6月8日 10:15 ]

沢松奈生子さん
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 元プロテニス選手の沢松奈生子氏(50)が8日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)で、女子テニスの加藤未唯(28=ザイマックス)が4日にパリで行われた全仏オープン女子ダブルス3回戦で失格になり、マリエ・ブズコバ(チェコ)サラ・ソリベストルモ(スペイン)組に敗れたことについて自身の見解を述べた。

 問題の試合では第2セット途中、ポイント間に相手コート側に送った球がボールガールを直撃。危険な行為とみなされて失格になった。加藤は5日、この処分を不服とし、四大大会側に提訴したことを明らかにし、失格理由になった「危険な行為」には該当しないなどと主張した。強い球を当てたわけではないとの認識で、加藤は大会の運営責任者に動画の確認を求めたが「ビデオを見ることはできない。アンラッキーだったね」と突っぱねられたという。1度は警告を言い渡されながらも対戦相手が主審に抗議した後、判定が変わった点にも不満を示し「納得がいっていない状況」と語った。

 沢松氏は「今回の行為は警告が妥当。審判が毅然と判断すべきだった。提訴で賞金、ポイントが回復する可能性があり、今後、悪質な行為があったかどうかVTR画像チェックなどルール上に明記すべき」と自身の考えを述べた。

 そして「皆さんもご覧いただくと分かる通り、決して誰かを傷つけようとして打っているボールでもないです。加藤さんほどの選手であれば、もっと強いボールを打とうと思えば打てますし、感情をボールに込めて打ったボールでもないです」と指摘。「ですからこれが当たってしまったということで、ちゃんと動画で確認すれば一発失格という処分は絶対にあり得なかったと思います」と話した。

 テニスのリプレー検証については「入ったか入ってないかというジャッジに対するリプレーはありますけれども、今回のようにこれが危険球にあたるかどうかということのリプレーというのは基本的にコートにいる主審が自分の目で見ているはず」とし、「それをあらためて外から、ほかのコートにいたレフェリー、スーパーバイザーが最終決定権。その方たちは見てないわけですよね。見てない方が判断するというところに今回の問題があると思います」とした。

 また、「加藤さん、この次のポイントがすごく大事なポイントだったんですよ。この前のリターンでバックハンドのリターンでミスしているんです。次のポイントが非常に大きいので彼女は1回バックの感覚を確認したくて打っている、私はそんな気がしました」と解説し、「本当であれば相手のボールパーソンにボールをパスするのであれば、いない所を見て打つんですけれども、たまたま自分のバックハンドどうかなってことを確認したくて、それもあっておそらくボールパーソンが立っているということに気付いてなかったんじゃないかなと思います」と推測した。

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