ガーシー容疑者のスマホ押収、解析　他の被害者捜す　若狭弁護士「5、6人いれば常習的だと強く言える」

　YouTubeで芸能人ら3人を脅したなどとして、暴力行為法違反（常習的脅迫）などの疑いで逮捕された元参院議員のガーシー（本名・東谷義和）容疑者（51）を巡り、警視庁は7日までに帰国時唯一の所持品だったスマートフォン1台を押収し、解析を進めた。

　解析を通じて、新たな被害者の有無なども含めて調べていくとみられる。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「協力者との役割分担やYouTubeで得た収益金の配分、差配していたのは誰なのかといった点が、メールやメッセージで残されていないかどうかを調べている」と指摘。

　解析を進めていくうちに3人の他にも被害が明らかになる可能性があるとし「裁判の判決において、3人だと常習性が認められるかどうか際どいところ。最低でも5、6人いれば常習的だと強く言える。被害者の意向を踏まえながら、捜査を縦だけではなく横にも広げたいという思いはあるだろう」との見方を示した。