杉村太蔵「テニスやってる人間からすると…」全仏失格問題に私見「危険な行為と言われても仕方ない」

[ 2023年6月8日 17:01 ]

杉村太蔵
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 元衆院議員でタレントの杉村太蔵(43)が8日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演。女子テニスの加藤未唯(28=ザイマックス)が4日にパリで行われた全仏オープン女子ダブルス3回戦で失格になり、マリエ・ブズコバ(チェコ)サラ・ソリベストルモ(スペイン)組に敗れたことについて、自身の見解を述べた

 問題の試合では第2セット途中、ポイント間に相手コート側に送った球がボールガールを直撃。危険な行為とみなされて失格になった。加藤は5日、この処分を不服とし、4大大会側に提訴したことを明らかにし、失格理由になった「危険な行為」には該当しないなどと主張した。強い球を当てたわけではないとの認識で、加藤は大会の運営責任者に動画の確認を求めたが「ビデオを見ることはできない。アンラッキーだったね」と突っぱねられたという。1度は警告を言い渡されながらも対戦相手が主審に抗議した後、判定が変わった点にも不満を示し「納得がいっていない状況」と語った。

 テニスのプロ選手協会は「不当な判定」と加藤擁護の声明を発表。剥奪された賞金とランキングポイントの扱いについても「最低でも賞金とポイントは戻すべき」とし、他選手からも失格を疑問視する声が相次いでいる。

 この問題について、テニスで高校時代に国体の少年男子ダブルスで全国優勝した経験のある杉村は「僕は世界大会ではないにしろ、経験はある」といい「小・中学生にとっては、ラケットも何も持っていない状態でコートに立つので、このボールガールは怖かったんだろうなと思います」と率直な感想を吐露。混合ダブルスで決勝進出を決めた加藤については「よく気持ちを切り替えて戦っていると思います」と称えた。

 杉村は、この場面の動画を「何度も見た」とした上で、「実際にプレーしている立場からすると、あれは危険な行為だと言われる可能性は十分ある」と分析。「20メートル弱の距離をノーバウンドで、ダイレクトであそこまで行くというのは、画面で見る以上に相当威力のあるボールだと思います」と、プレーヤー目線で語った。

 続けて「加藤選手のコメントで、“ボールを渡しただけだ”というコメントがありましたけど、ボールを渡すということは、必ず会相手とアイコンタクトする。または相手の手前で1度ワンバウンドさせて渡すことが、基本的なマナーですよね?ボールを渡すという行為を、ダイレクトでいくっていうのは、ちょっと危険な行為と言われても仕方ない」と、加藤の責任も指摘。

 また、選手から加藤を擁護するコメントが上がっているが「選手側と運営する側では違う」といい「運営側はボールパーソンや審判を守らなければならないので、“こういう危険な行為は絶対に許さないよ”という姿勢を示すということは、大会側としては分からなくもないかな」と理解を示した。

 司会の宮根誠司が、「素人からすると、相手選手は失格にして勝ちたいのかなと見えてしまう。これはどうとったらいいのか」と尋ねると、杉村は「僕は国際大会に出たことがないので…」と前置きした上で「プロの世界で、勝つためには手段を選ばないと。卑怯、姑息、スポーツマンシップに反するんじゃないかと僕なんかは思いますけど、実際はこういうことはよくあるみたいですね」とコメントした。

 この問題について、コメンテーターとして出演したアンミカが「子供の様子も見に行ってへんやん?」と、加藤がすぐにボールガールのもとに駆け寄らなかったことを指摘すると、杉村も「加藤選手も打って、一般的にはボールを打ったら、そのボールが最終的にどういう形で着地するのかというのは見届ける必要がありますよね。当たってしまったその瞬間に加藤選手も駆け寄っていれば、状況も変わったのかなと思いますけど、ちょっと遅れたのも残念だったかな」と説明した。

 また、「故意にぶつけたわけではない」と説明している点についても「もし故意にぶつけてたとしたら、とんでもない犯罪者ですから。この場合は、故意かどうかはあまり大事なことではなくて」とコメント。「テニスをやっている人間からすると、加藤選手には、“あのヒットには一体何の意味があったんですか”と。本当にボールガールにボールを渡すだけだったとしたら、やっぱりあまりにも強すぎるしダイレクトだし…と、やっている人間からすると感じました」と持論を展開した。

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