若狭勝弁護士　日本人女性のCAへの“罵声”映像「航空法違反、威力業務妨害にあたる可能性」

弁護士の若狭勝氏
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　元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が8日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜前8・00）で、福岡発、台湾行きの航空機内で、日本人とみられる女性が客室乗務員（CA）に対して「ゴミ女、豚女」などと罵声を浴びせている映像についてコメントした。

　番組では、視聴者提供という映像を放送した。映像が撮影されたのは4日で、福岡発、台湾の桃園空港行きの中華航空機内が離陸する直前だと言い、黒い服を着た女性が、CAに「ゴミ女、豚女」など罵声を浴びせている。

　この映像は、台湾の大手メディアでも放送され、ツイッター上などSNSで拡散している。台湾メディアによると、女性は日本人で、CAが日本語で対応しなかったことに腹を立て「ここは北九州だ。日本語を話すべきだ」などとも叫び、結局、フライトの安全が保てないとして機内から降ろされた。この影響で離陸は約40分遅れたという。

　若狭氏は、女性が問われる可能性がある罪について、CAへの暴言は「航空法違反で、機内の秩序、安全を乱す行為にあたり、もし機長の指示に従わない場合には50万円以下の罰金」だとし、騒動で離陸が遅れたことは「威力業務妨害で、定時で飛ぶはずの飛行を妨害したとして3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」と説明した。