黒木華出演で映画タイトル変わった!「せかいのおきく」完成披露で阪本監督が告白

[ 2023年4月5日 21:21 ]

映画「せかいのおきく」の完成披露試写会であいさつする(左から)池松壮亮、黒木華、寛一郎と佐藤浩市親子
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 黒木華(33)主演の映画「せかいのおきく」(監督阪本順治)の完成披露試写会が5日、東京・テアトル新宿で行われ、黒木はじめ、佐藤浩市(62)と寛一郎(26)親子、池松壮亮(32)らが舞台あいさつを行った。

 阪本監督がオリジナル脚本をもとに30作目にして初めてモノクロで撮った時代劇。江戸の堆肥事情を絡め、悲惨な事件で声を失った武家の娘おきくと下肥(しもごえ)買いの若者2人がたくましく生きていく姿を活写した青春ドラマだ。

 水色の着物姿で登壇した黒木は「最初はうんちの話って知りませんでしたが、ロマンチックな話でもあり、どんな作品になるのか楽しみにしていました。愛と希望の詰まった作品です。SNSで広めてください」とアピールした。

 阪本監督の「一度も撃ってません」(2020年)以来、父親の佐藤と2度目の父子共演を果たした寛一郎も「3年前にラストシーンから撮りました」と明かし、コロナ禍の撮影の苦労ものぞかせながら「劇場公開できることが本当にうれしいです」とニコリ。

 その横で、息子との並びに照れくさそうな佐藤は「見たことのあるようで、見たことのない時代劇です。僕は非常に面白く遊ばせてもらいました」と笑顔で語った。

 循環型の社会をテーマに据えた作品とあって「100年後にも残したいもの」という質問コーナーもあり、黒木は「映画と演劇」と回答。寛一郎は「いまいましい佐藤家のDNA」と色紙に書いて笑いを誘った。

 阪本監督は「最初は“江戸のうんこ”というタイトルでしたが、黒木さんが出てくれることになり、変えました。やけくそで、くそまじめに撮りました」としみじみと語った。28日公開。

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2023年4月5日のニュース