村山優香 ウルトラヒロインから初写真集 「今まで見たことのない姿を」

[ 2023年4月5日 09:00 ]

少し大人びた表情を浮かべる村山優香
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 【牧 元一の孤人焦点】俳優の村山優香(20)が初めての写真集「MY~輝く瞳~」(彩文館出版)を10日に発売する。村山は昨年7月から今年1月まで放送された特撮ドラマ「ウルトラマンデッカー」のヒロイン・キリノイチカ役で注目された。20歳を目前に沖縄・宮古島で撮り下ろした作品への思いを聞いた。

 ──写真集発売の依頼を受けた時の心境はどうでしたか?

 「ずっと写真集を出したいと思っていたので、素直にうれしかったです。19歳と20歳の間、子供と大人の間で撮影できるということで、貴重な時期に写真集を出せるという特別感がありました」

 ──宮古島のビーチやハウススタジオ、民家などで撮った写真の数々の中で、強く印象に残っているものは?

 「金色のビキニを着て、草の上で寝っ転がって撮った写真です。結構インパクトがあると思います。これまでのグラビアでやったことがないシチュエーションだったので、新鮮でしたし、大人っぽい表情をすることができました」

 ──なぜ金色のビキニを?

 「私が大好きな満島ひかりさんが10代の頃に出した写真集を見ていたら、金色のビキニを着ていたんです。それを見て、満島さんに近い感じで撮りたいと思って、スタッフさんに『着てみたいです』とお願いしたら、用意していただけました。その金色のビキニを着て、鏡を見たら、自分じゃないような気がしました。今まで見たことのない村山優香の姿を見ていただけると思います」

 ──ご自身でアイデアを出した衣装はほかにもありますか?

 「アーミーの格好のアイデアを出しました。キリノイチカっぽいイメージにしたかったんです。似合うかどうか心配したんですけど、着てみたら、割と似合っていると思いました。イチカっぽく銃を持って撮りました」

 ──20歳目前の女性の微妙なニュアンスは出せましたか?

 「大人っぽさと幼さの両方をうまく出せたと思います。特に、白いビキニで撮った写真は、大人っぽくしているんだけど、ちょっと幼い感じもする、なんとも言えない表情、ポーズをしています。19歳と20歳の間に撮った写真という感じがします」

 ──写真集発売に併せてファンと接するイベント(詳細は後日発表)があるそうですね?

 「ファンの方々と接するのは初めてなので緊張します。アットホームな雰囲気にして、仲良くお話ができたらいいなと思います」

 ──2月に20歳の誕生日を迎え、その後は大人の自覚が芽生えましたか?

 「大人になるぞ!という気持ちだけです(笑)。想像していた感じとは違いました。特にガラッと変わったようなことはなくて、変わったのはお酒を飲めるようになったことくらいですかね」

 ──20歳になってからお酒を飲みましたか?

 「ビール、モヒートを飲みました。周りの友だちは赤くなってたんですけど、私は同じ量を飲んでも赤くならなくて、周りから『強いね』と言われました(笑)」

 ──これからどんな役者になりたいですか?

 「役によって全く印象が違う役者になりたいです」

 ──こうして取材をしていると、キリノイチカとは違って柔らかい印象を受けます。イチカがいかに役作りをしてできたキャラクターだったかということが分かります。

 「良かったです(笑)。でも、普段は出していないんですけど、私にもイチカのような強い部分があるんです。その部分を全面的に出して表現したのがイチカだったと思います」

 ──今度は弱い部分をお芝居で出すと、見る人は全く違う印象を受けるでしょうね。

 「確かに…。弱々しい役も演じてみたいです」

 ──お芝居の難しさと楽しさは何ですか?

 「難しいところが楽しいと思います。常に、どう演じたらいいんだろうと考えていて、なかなか納得のいくお芝居ができないんですけど、時折、これはいいかも!と思えるお芝居ができた時、凄く楽しい気持ちになります。悩み抜いた後の達成感がうれしいです。見ていただいた方から『あのシーンは良かった』という感想をいただくと、悩んで良かったと思います」

 ──それでは最後に、ファンの方々にメッセージを。

 「夢だった写真集を出します。1枚1枚、全く違う自分を見ていただくことを意識して撮影しました。19歳と20歳の間の微妙な時間の私が写っています。イベントでみなさんにお会いできるのを楽しみにしています」

 ◇村山優香(むらやま・ゆうか)2003年2月19日生まれ、茨城県出身の20歳。15年、映画「忘れ雪」で俳優デビュー。22年の短編映画「お雛様のヘアカット」ヒロイン役でローマ国際映画賞・最優秀女優賞などを受賞。身長156センチ。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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