藤井王将 速い攻め実現できた▲7七桂 自ら選んだ王将戦“印象深いこの一手”は第1局63手目

[ 2023年3月14日 05:00 ]

王将戦初防衛を果たし、会見に臨む藤井王将(撮影・河野 光希)
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が羽生善治九段(52)の挑戦を4勝2敗で退けた将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第6局から一夜明けた13日、対局地の佐賀県上峰町で会見に臨んだ。

 藤井は7番勝負を振り返り、印象深い「王将この一手」に第1局63手目▲7七桂(第1図)を挙げた。羽生が6四から△7三銀と引いた前手に、ちょうど1時間の長考に沈む。▲6四歩や▲3三歩成も考えたがうまくいかない。そこで働きの悪かった左桂に着目すると、速い攻めが実現するではないか。「さらに(69手目)▲6五桂を決断できてペースをつかめた」。開幕局を制し、番勝負の主導権を握った一手を取り上げた。

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